研究課題/領域番号 |
59480275
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤井 源七郎 東大, 医科学研究所, 教授 (50012696)
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研究分担者 |
高槁 司 東大医科研, 助手 (90143510)
藤井 祐三 東大医科研, 助手 (40143515)
萩原 哲郎 東大医科研, 元助手 (40114607)
宮本 洋寿 東大医科研, 助手 (80012780)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1984年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 消化器癌 / 微小癌 / 免疫療法 / 遅延型過敏反応 / 治癒手術 / 脂質代謝阻害剤免疫細胞溶解 |
研究概要 |
進行消化器癌の治癒手術による治癒率の改善には、腹腔内の置残微小癌に対する対策が必須であると考え、腹腔内の遅延型過敏反応の抗腫瘍効果と、脂質代謝阻害剤の腫瘍細胞の免疫細胞溶解の増強効果をとり上げ検討した。 1.BCG感作したC3H/Heマウスの腹腔内に50mgのPPDを注射すると、同系のMH134細胞2×【10^4】〜5×【10^5】個の範囲で腹腔内接種したC3H/Heマウスの有意延命がえられた。BCG-PPD系の腹腔内遅延型過敏反応時の腹腔細胞とくにマクロファージの腫瘍細胞障害活性はPPD注射後48時間をピークとし、72時間まで認められた。BCGとPPDそれぞれ単独では腹腔細胞の腫瘍細胞障害性は前者では低く、後者では認められなかった。またBCG-PPD系でPPD注射後48時間をピークとして、腹水にも腫瘍細胞障害活性がみられ、主としてプラスチック付着のマクロファージが産生細胞とみられたが、非付着性リンパ球の培養上清にもその作用がみられた。これら液性のおそらくサイトカインが、臨床的応用に有利と考えられる。 2.脂質代謝阻害剤であるセルレニンと、脂質のなかでとくにステロール代謝を阻害するコンパクテンについて、MH134細胞をin vitroで前処理し〓ウサギ抗MH134抗血清と補体による免疫溶解の増強がおこることを認めた。さらにin vivoにおいて、セルレニンかコンパクチンのip投与を、0.1ml抗MH134抗血清ip投与の1日前に行うと、それぞれの単独投与に比較して、有意差のある明らかな延命がえられた。これら脂質代謝阻害剤の低濃度、6時間程度の処理による細胞障害は可逆性であり、処理後【^(14)C】-醋酸とり込み抑制がみられることや、抗体結合量に変化がなく、細胞表面抗原に変化のないことなどより、細胞膜脂質の代謝阻害が、免疫反応による細胞膜傷害の修復を阻止するものと推測された。腫瘍関連抗原に対するモノクローナル抗体と共用して有用な補助療法と考えられる。
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