研究課題/領域番号 |
59480290
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
戸川 達男 医科歯科大, 医用器材研究所, 教授 (40013859)
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研究分担者 |
須磨 幸蔵 東京女子医科大学, 第二病院, 教授 (00075186)
田村 俊世 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (10142259)
豊島 健 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (40014146)
辻 隆之 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (00075764)
NEMOTO Tetsu Same as above
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1985年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1984年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 体内センサー / 身体活動度 / 姿勢,生理的需要 / ベーシングレート制御アルゴリズム / 一次遅れ系 / 時定数 |
研究概要 |
体内に植え込まれたセンサーで生体の生理的需要に応じたペーシングレートを自ら決定するペースメーカを開発することを目標とし、加速度から定義した身体活動度、胸骨および大腿部の傾斜角で識別した姿勢等の変化に対する心拍数の応答を理論的に解析し、より正確にレートを制御するアルゴリズムを開発した。また、このアルゴリズムで心拍数の応答特性を決定する種々のパラメータの個人差による変動範囲を検討した。さらに、東京女子医科大学第二病院のペースメーカ患者41名についてホルター心電図をとり、不整脈患者での心拍数の変動を検討した。 正常者の心拍数、活動度、姿勢を日常生活内で24時間無拘束同時記録し活動度、姿勢を入力、心拍数を出力とする線形システムの解析を行い、心拍数の応答特性を決定するパラメータを算出した。この結果、心拍数は姿勢変化に対し、立位、臥位でそれぞれ座位に対し12%の増加、減少を生じて、静的に応答しており、その係数には±15%の個人差があること、身体活動度に対しては静的に応答するとともに、約70分の時定数を持つ一次遅れ要素として動的に応答しており、静的応答係数には±50%、動的応答係数には±19%、時定数には±16%の個人差が認められた。ペーシング患者の心拍数は自発心拍の出現が間欠的であること、症状によっては応答が正常人と異なるため、一定の傾向を見いだし難かった。 活動度、姿勢に対する心拍数の応答は、各個人の運動に対する鍛錬度の相達を示すと思われる静的応答の係数に大きな個人差のあるほかは、すべてが±20%以内であった。このため、実用的にはこれらの係数を固定化したアルゴリズムでも十分な性能を持たせることができると思われた。
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