研究課題/領域番号 |
59480346
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
岡本 健 産業医大, 医学部, 教授 (60122842)
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研究分担者 |
知念 信雄 産業医科大学, 医学部耳鼻咽喉科, 助手
吉田 泰行 九州労災病院, 耳鼻咽喉科, 部長
YOSHIDA Yasuyuki Kyushu Rousai Hospital, Chief.
CHINEN Nobuo University of Occupational and Environmental Health, Assistant.
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 音声 / 騒音性難聴 / 超低周波音 / 補聴器 |
研究概要 |
音声によるコミュニケーションは日常生活に極めて重要である事は当然であるが、我々を取巻く労働環境の中には極めて騒音の烈しい場所もある。このような場所での音声コミュニケーションは、作業能率に関しても、又、安全上からも重要である。 騒音が問題となる時は同時にまた超低周波音が発生している場合があり、これが人体に及ぼす影響は、まだ、明らかにされていない。我々は、〓て超低周波音の受容器として内耳が重要な役割を果たしているであろう事を明らかにしたが、特に、音響と超低周波音との複合刺激が聴器或いは全身に影響を及ぼすことを実証し更に全身に種々の負荷をかけた上で、超低周波音暴露を行なった実験結果から、生体の側での何等かの変化が大きく影響する事が明らかになった。 次に、騒音下のコミュニケーションの一つのケースとして、ヘッドホンによる交信音の問題を取上げ、騒音による難聴の中で、騒音の中から重要な情報を聞きだそうとする事により、難聴が進む可能性のある事を明らかにした。 騒音環境下で声を使わなければならない職業の人に生ずる音声障害に関し、保育園の問題を取り上げ、騒音測定と声の分析と同時に、声帯の病態を観察した。 最後に騒音環境下でコミュニケーションを行う場合、特に騒音がカットされ、聞きやすい新型の補聴器の開発に着手した。今回は、その設計、試作に止るが、現在までの我々の研究結果から、実際に役立つ補聴器が近い将来完成される事が期待される。
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