研究課題/領域番号 |
59490022
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
日高 逹 (1986) 九大, 工学部, 助教授 (30037931)
吉田 将 (1984-1985) 九州大学, 工学部, 教授
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研究分担者 |
竹内 章 九州大学, 工学部, 講師 (00117152)
吉田 将 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80039065)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1986年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1985年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1984年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 日本語 / 標準化 / 科学技術文書 / 文書処理 / 言語処理 / 自然言語処理 / 制限文法 |
研究概要 |
本研究は、科学技術文書の正確で効率的な流通性を高めるために次のことを研究目的とする。(1)人間にとっても機械にとってもあいまいさが少ない日本語(規格化日本語)を提案する。(2)この言語を用いて文書を作成する方法を提案する。(3)文書作成を機械支援するための基本機能を検討し、さらに、機械支援システムを作成する。 本研究の主な成果は以下の通りである。 (1)科学技術文書において、不必要に複雑な表現とかあいまいな表現とかを収集した。さらに、その文法構造・意味構造を分析し、また、その原因を整理した。 (2)文の枠組を構成する付属語表現の中から、規格化日本語にとって必要十分な表現を代表表現として抽出した。さらに、代表表現以外の付属語表現を代表表現に変換するルールを定めた。 (3)規格化日本語における簡単な係り受け規則を定め、文法規則を設計した。 (4)文の構造を複雑にする原因として、係り受け構造・並列構造の複雑さがある。係り受け構造の複雑さは文の長さと、強い相関をもつ。本研究では、長い文を複数の短い文に変換する短文化ルールと、並列構造単純化ルールとを定めた。さらに、これらのルールを大量の文書に適用して書き換え実験を行い、ルールの正当性を確かめた。 (5)文書作成の機械支援のために必要な基本機能を定め、これらの機能をもつ文書作成支援システムを試作した。 (6)規格化日本語の評価は難しい問題である。現在、文書作成支援システムを用いて科学技術文書を規格化日本語に書き換える実験を行っている。また(a)構文的・意味的あいまいさの減少度,(b)文書全体の意味が元のものから変化していないか等について検討中である。
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