研究課題/領域番号 |
59540204
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
金森 順次郎 阪大, 理学部, 教授 (10028079)
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研究分担者 |
利根川 孝 神戸大学, 理学部, 助教授 (80028167)
五十嵐 潤一 大阪大学, 理学部, 助手 (20127179)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1984年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 格子ガス模型 / 不等式の方法 / 表面再構成 / 半導体表面 / 規則合金 / (7×7) / 表面相転移 |
研究概要 |
1.Si.Ge等の(111)表面の低温の再構成と拡張された格子ガス模型 当初は三角格子上に配置された付加原子の秩序配列を研究し、Siでの(1×1)状態、Geでの(2×8)状態が付加原子間の相互作用によって最低エネルギーの状態となる条件を明らかにした。これらの状態が相互作用について共通の条件の条件の下で、付加原子数が変化すれば相互に転移することを示し、相互関連を初めて指摘した。その後透過電子線回折と表面トンネル電流走査分光(STM)の実験結果に基づいて高柳邦夫氏(東工大)によって提案されたDAS模型がとくに後者のSTMの技術の進歩によって明確となったので、対応した格子ガス模型に理論を拡張し、以前の三角格子模型と比較して、より単純で合理的な条件で(7×7)状態が実現することを示すと共に、対応する(2×8)状態の原子配列のモデルを提案した。実験による検証は今後の問題である。 2.Si.Ge等の(111)表面の高温の状態と相転移。低温の秩序状態の研究に基づいて、高温での相転移と無秩序状態((1×1)状態)を考察し、付加原子については三角格子ガス模型が適用されること、およびそれらの無秩序配置での位値の相関の温度依存性について理論的予測を行った。また一つの実験グループに協力し、Si,Geでの高温の状態についての実験企画および結果の解析を行った。最近S表面にGeを積み重ねて行った糸で秩序状態は(7×7)から(5×5)をへて(2×8)に変化することが発見され、現在無秩序状態で理論的予測が正しいかどうか検証する実験が進行中である。これに平行して計算機によるシミュレーションを予備的に行ったが、本格的な計算を現在準備中である。 3.その他の系 合金系等を想定し3次元の格子について解析を企画しある程度進行したが、表面の問題が予想以上に発展したため、所期の結果には到達していない。今後も続行する。
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