研究課題/領域番号 |
59540415
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
小笠原 〓 秋大, 教育学部, 教授 (00006553)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1984年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 鳥類の生態 / クマゲラ / 声紋分析 / 音声交信 |
研究概要 |
1.研究活動:クマゲラの音声による交信を声紋分析により研究するにあたり、つぎの研究活動を行なった。 (1).秋田県森吉山、北海道富良野市山部東大演習林にて、クマゲラの生態調査及び音声の録音をした。 (2).西ドイツ産クマゲラの音声の録音テープから多数のソナグラムを作製した。 (3).森吉山、北海道及び西ドイツのクマゲラの音声のソナグラムを、それぞれ比較検討した。 (4).森吉山のクマゲラの録音テープから、プレイバック用テープを製作し、それを北海道のクマゲラの雛に聞かせ、その反応を観察した。 2.研究経過と結果 (1).クマゲラの持つ、ほとんど全ての音声を録音し、それぞれのソナグラムを作製することができた。 (2).クマゲラの持つ音声のうち、最も基本的な音声である「Kjah」及び「Kurr」音について、森吉山、北海道及び西ドイツのものを、それぞれ比較検討した。その結果、日本のクマゲラと西ドイツのクマゲラの基本的音声に相違が認められた。これは両地のクマゲラ個体群の違いによるものと考えられた。 (3).プレイバック実験の結果、少なくとも、本州の森吉山のクマゲラの音声に対し、北海道のクマゲラの雛が反応することが確かめられたが、もっと多く、くり返し、実験する必要があろう。 3.将来の展望 今後は本州と北海道のクマゲラの基本的音声について比較検討する必要があろう。
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