研究課題/領域番号 |
59560141
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
高橋 祐吉 信大, 農学部, 講師 (50021069)
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研究分担者 |
菅 誠 信州大学, 農学部, 助教授 (90021055)
重松 頼生 信州大学, 農学部, 教授 (40021050)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1985年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1984年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | カラマツ人工林 / 容積密度数 / 枝下高 / 地位 / 樹高生長 / 仮道管長 |
研究概要 |
森林造成の目的は良質な木材生産を行うことである蕨戦後に大面積造林されたカラマツは早期成長が早く、短伐期収穫を期待したものであったが、時代の変化により少し事情はかわり量生産から質生産へと変更せざるをえなくなってきた。特に外材輸入が大幅に増加してくるとともに代替戝の進出により木質の真価がよりいっそう問われることになった。カラマツは比較的育てやすい樹種とされているが材質的には種々な欠点があり、特に割れ,ねじれ,やに侵出がめだつ。ここでは生長と材質について容積密度数と仮道管長の変動の二つについて調べた。 1 肥大生長と仮道管長の関係は髄付近の生長旺盛な部分では短かく、この材部は未成熟材といわれその外側は成熟材部となり仮道管は長くなり材質的にも安定したものになるが極端に成長が抑制されると再び短かくなり栄養不良材となる。 2 樹幹内における容積密度数の分布は髄付近では小さく、成熟材といわれる髄より約10年輪外側に大きい材部がありその外側から樹皮にかけて再び小さくなっている。 3 容積密度の樹幹の高さによる変動は幹足部で大きく、中程でやや小さく、樹冠部で再び大きくなる傾向がみられた。 4 樹幹と樹冠の関係から容積密度数の変動をみると樹冠の張出の大きい側で小さく:枝の枯れ上がりの進んだ側では大きくなっていた。 5 容積密度数の樹幹内分布をできるだけ均等にするには樹冠の形は円形に近く、枝下高のそろった林木が望ましい。 6 カラマツ林は樹冠を著しく小さくならないように均整に発達するように林木配置を計画的に行う必要がある。
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