研究課題/領域番号 |
59570607
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
能勢 忠男 筑大, 臨床医学系, 助教授 (10009699)
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研究分担者 |
伴野 悠士 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70110335)
吉井 与志彦 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50110507)
榎本 貴夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10134230)
中川 邦夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40092077)
本間 一弘 工業技術院, 機械技術研究所・バイオメカニクス課, 研究員 (80357970)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1984年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 核磁気共鳴画像 / 中枢神経疾患 / 実験モデル / 脳内血腫 / 脳腫瘍 |
研究概要 |
本研究の目的は実験脳病変モデルのin-vivo核磁気共鳴画像解析により臨床核磁気共鳴画像の読影の精度をより高いものにすることである。昭和59年度は使用したMRI測定装置(CXP20tb,Bruker社製・常電導0.477T,ガントリー口径8cm)によりNHR画像撮像のためのパラメーターを決定するための基礎実験および三次元画像の開発が主たるもので一部急性期脳内血腫に関する画像解析も施行された。昭和60年度は主に脳血管障害に関してNHR画像を解析した。脳内血腫に関して自家血脳内注入法により実験モデルで画像解析を行い、超急性期,満性期では血腫はlong【T_1】,long【T_2】として表現されるが亜急性期像では血腫、脳の【T_1】,【T_2】値が近似するために画像上弁別できないことをim-Vitroにおける解析をも含めて明らかにした。虚血脳に関する実験は現在施行中であるが未だ結論を得ていない。昭和61年度は主に脳腫瘍について実験を行なった。実験モデルは9liovsa9hを細胞数【10^5】個脳内接種することにより得た。腫瘍は接種後3日目頃より肉眼的にとらえられ2週間程度でラットは死亡する。実験に用いたラットは腫瘍接種後7〜10日目のものである。NMR画像上【T_1】,【T_2】時間ともに延長を意味する画像として表現される。周辺浮腫脳との鑑別が不能なため、増強薬剤(Gd-DTPA)を用いた実験系を施行した。Gd-DTPA(静脈内)投与により腫瘍および周辺浮腫脳はその緩和時間が著明に短縮する。しかも経時的観察により投与1時間をすぎると腫瘍部の増強効果が消失するのに対して周辺浮腫脳では増強効果が残存していることが判明し腫瘍組織と周辺浮腫脳が鑑別できる可能性が示唆された。このことを更に明らかにすべくGd-【^4C】-DTPAを用いたオートラジオグラムによる検討を行なった結果in-vivoNMR画像における結論を支持するすなわち腫瘍組織での増強効果は周辺浮腫脳よりも短時間で消失することが判明した。
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