研究課題/領域番号 |
59570726
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
加藤 俊 久留米大, 医学部, 教授 (60080876)
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研究分担者 |
西田 敬 久留米大学, 医学部, 講師 (70140712)
薬師寺 道明 久留米大学, 医学部, 助教授 (70080877)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1984年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 実験卵巣腫瘍 / DMBA / Adenocarcinoma / 脾内移植 / 顆粒膜細胞腫 / 奇形腫 / LT / Sv / Fetectomy |
研究概要 |
1.DMBA直接作用により発生する卵巣腫瘍 DMBAを直接卵巣に作用させると卵巣腫瘍の発生をみる。大部分はseroustypeと、時に扁平上皮化生を伴うendometrioid typeから成るconcomitant adeno-carcinomaである。これらは生物学的発育態度はヒト卵巣癌と類似しており、発生の面からも卵巣の表層上皮由来が考えられる。次に本法で発生する腫瘍はfibrasarcomaである。しかし発生過程の究明は未だ将来に残されている。最後のtypeは同様にadenocarcinomaであるが全て小腺管状構造を示すacinar struc-tureを呈する。初期には門部にのみ認められ、また表層上皮の増殖を欠くことから、本腫瘍は表層上皮由来とは考えにくい。後二者の頻度は低く、発生腫瘍のうち約2%である。 2.性腺の脾内移植による腫瘍 既に報告されているように卵巣の脾内移植では顆粒膜細胞腫の発生がみられた。これらは全例、生物学的には悪性の態度は示さなかった。DMBAで前処理した卵巣を脾内に移植すると腺癌の他、腹腔内進展や著明な細胞異型を示す悪性顆粒膜細胞腫の発生をみた。睾丸組織を脾内自家移植することにより高率に脾内に腫瘍形成をみるが、興味あることにこの腫瘍はSertoli cell成分が混在し、PAPテストステロンでは陽性であった。 3.Teratomaの発生 今までの報告のうちマウスを用いてfetectomy法を行い発生した腫瘍とLT/Svマウスでみられる自然発生卵巣腫瘍との比較を試みた。両者共に成熟した組織成分から成るcystic tumorを形成するが、LTマウスのものにみられるextra-emoryonicなelementはfetectomy法ではみられなかった。
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