研究課題/領域番号 |
59570874
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
山崎 健一 昭和大学, 歯学部, 助教授 (10124702)
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研究分担者 |
斉藤 茂 昭和大学, 歯学部, 大学院生 (20195986)
柴田 泰典 (柴田 恭典) 昭和大学, 歯学部, 助手 (50138400)
平出 隆俊 昭和大学, 歯学部, 講師 (80129866)
福原 達郎 昭和大学, 歯学部, 教授 (50013834)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,550千円 (直接経費: 1,550千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1984年度: 850千円 (直接経費: 850千円)
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キーワード | 人為的歯の移動 / 骨吸収能 / 歯周組織 / 器官培養 / ケミカルナディエータープロスタグランディンE_2 / プロスタサイクリン / トロンボキサンA_2 / 【^(45)Ca】 / 凍結割断 / ケミカルメディエーター / Waldo法 |
研究概要 |
この研究の目的は人為的歯の移動を施した歯周組織を器官培養系にうつしそれらの骨吸収能を測定することにある。またこの系を使うことにより、人為的歯の移動が多くの薬物やホルモンによってコントロールをうけるメカニズムが解明されるであろう。本研究の成果及び知見は次の4つに要約される。 1.人為的歯の移動の確立:ラット2前歯に相反的な側方拡大力(30g)が加わるようなヘリカルト-ジョンループを装着し1日から7日おいたころ頬側歯槽骨において破骨細胞の出現と骨吸収が増加した。 2.骨吸収能を測定する骨の培養系の確立:新生(一日齢)マウスに^<45>CaCl_2をプレラベルし、4日後に頭蓋骨(カルバリア)を摘出し、直ちに培養系にうつす。このとき用いる培養液は5%の馬血清と抗生物質を含んだBGJbである。この系にPTH、PGE_2、PGI_<-2>の誘導体(OP41483)、そしてTXA_2の誘導体(STA_2)をそれぞれ加えると、培養液中に放出される^<45>Ca(骨吸収能)が増加する。それ故この系はinvitroでの骨吸収能の測定に利用できる。 3.人為的歯の移動を施した歯周組織の器官培養系の検討:摘出歯周組織は上記2の器官培養系で24時間以内の生活活性を示した。 4.人為的歯の移動を施した歯周組織のinvitroでの骨吸収効果:本研究をinvitroで行うことは困難であったが、対照群と実験群の歯周組織の骨吸収能の差が検出可能となった。しかしこの系を確立するためには (1)矯正刺激という局所に限定された炎症性反応ではおそらく微量のケミカルメディエーターしか関与しておらず、検出が難かしい。(2)組織摘出時の機械的刺激が強く他の因子の影響がマスクされてしまう。(3)骨歯、歯根膜、歯肉など種々の組織の器官培養法は単一組織の培養に比べて条件設定が難しい。などの点を残しているので、今後微量な生化学物質にも反応する免疫組織化学的手法の併用も必要となるであろう。
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