研究課題/領域番号 |
59570894
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 北海道大学 (1985-1986) 大阪大学 (1984) |
研究代表者 |
大塚 栄子 北海道大学, 薬学部, 教授 (80028836)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1985年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1984年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | リン酸トリエステル法 / 縮合剤 / オリゴヌクレオチド / シアステレオマー |
研究概要 |
新縮合剤メシチレンスルホニル5-(ピリジンー2ーイル)テトラゾールを用いてジヌクレオチドのオルトクロルフェニルエステルを立体選択的に合成する際にR又はS配置のいずれをとるかを調べるためにスタッキングの最も大きいと孝えられるデオキシアデノシン誘導体を合成し、ブロトンnmr円二色性、モデル構築を行った。トリエステルの合成には酸処理によって脱保護可能なジメトキシトリチル基をアミノ基、5'および3'水酸基の保護基として用いた。通常の縮合剤メシチレンスルホニルニトロアゾリドを用いて二つのジステレオマーを合成しシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより移動度の大きいもの(h)と小さいもの(l)に分離しそれぞれの円二色性をまず測定しアイソマーlはスタックしていることを見出した。プロトンnmrの核オーバーハウザー効果(NOE)を観察することによりアイソマーIにおいてはフェニルエステルと1'プロトンおよび4'プロトンが近接していることを明らかにした。アイソマーhについてはNOEは観察されなかった。これらのことはモデル構築においてアイソマーlがSp位置をとった時のみ予盾なく説明出来る。 ベンゼンスルホン酸アゾリド類によるリン酸ジエステルの活性化機構はいくつかの研究グループにより研究されているがリン酸エステルとスルホン酸の無水物が中間体として形成されアゾールが反応してリン酸ジエステルのアゾリドが活性中間体となると考えられている。デオキシアデノシン3'-オルトクロルフェニルリン酸の活性化においてメシチレンスルホニルクロリドを反応させた後に5-(ピリジン2-イル)テトラゾールを加えるとアイソマーIのみではなく両方のアイソマーが生じた。選択的反応は無水物形成時であることがわかった。
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