研究課題/領域番号 |
59850026
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
小豆島 明 横浜国立大学, 工, 助教授 (30111462)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 塑性加工用潤滑剤 / 評価試験機 / 摩擦係数 / 焼付き / 油膜厚み / 界面温度 / 実用化 |
研究概要 |
塑性加工用潤滑剤の評価が可能となりうる試験機の実用化に関する研究を行い、以下の成果を得た。 1.塑性加工用潤滑剤評価試験機本体に実機の加工をシミュレートするために取り付ける張力附加装置の設計・試作を行った。本体に取り付け、連続的に実際の加工をシミュレートできることを確かめた。 2.評価試験機を用いて、各種加工条件を変化させたときの摩擦係数を測定し、摩擦係数がすべり速度とともに変化し、実際の加工時の摩擦係数を評価できることがわかった。同じく、加工条件を変化させて焼付き発生を調べ、すべり速度、加工量が大きくなると焼付きが発生し易くなることを確かめた。また、すべり速度によって二つの焼付きタイプが現われ、高すべり速度ではヒートタイプになり、低すべり速度では冷間圧接タイプとなることが新たにわかり、実際の加工時の焼付き現象の理解の助けとなった。 3.工具と材料界面に導入される潤滑油の量を流体潤滑理論を用いて計算し、実測値と良く一致していることを確かめた。この導入油量から、加工後の材料の表面性状を推定する方法を確立し、実際の加工後の表面性状を推定するシステムを考案した。 4.工具と材料界面での平均温度を測定するため、工具に熱電対を埋め込み温度の測定を行い、界面での温度を推定した。この界面温度と焼付き発生温度との関係が明らかになり、焼付きメカニズムを理解する助けとなった。 5.以上の結果を、二、三の実際の加工の結果と比較し、非常に良く一致していることを確認した。その上で、これらの結果を土台にして現在の評価試験機に二、三の改良を加えた塑性加工用潤滑剤評価試験機の実用化した2号機の設計・試作にあたっている。
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