研究課題/領域番号 |
59850045
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山部 長兵衛 名古屋大学, 工, 助教授 (30093082)
|
研究期間 (年度) |
1984 – 1985
|
研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
|
配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1985年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1984年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | オゾン / 混合ガス / 二重放電 / 印加電圧 / 収率向上 / コロナ放電 / 立ち上がり峻度 / 電流密度 |
研究概要 |
誘電体を用いない金属電極間の直接放電を用いた二重放電型オゾナイザを試作し、そのオゾン生成特性を測定した。測定内容としては、【CO_2】/He/【O_2】混合ガスを用いた場合の充電電圧に対するオゾン生成特性、原料ガス中の酸素流量に対するオゾン生成特性、印加電圧の立上り峻度に対するオゾン生成特性などである。測定の結果最大120g/kwhの収率を得た。上記混合ガスのうち【CO_2】を除いたHe/【O_2】混合ガスでオゾン生成特性を測定したところ、これまでの3倍以上のオゾン生成量が得られることが明らかとなり、以後He/【O_2】混合ガスのみで実験が行なわれた。その結果、最大オゾン収率500g/kwhが得られた。この場合は、印加電圧の立ち上がり峻度が急峻すぎると初期電子の生成量が少なくオゾン生成にはあまり好ましくなかった。高周波コロナ放電を主放電に重畳することは、He/【O_2】混合ガス中のような比較的安定な放電状態ではオゾン生成量の向上には顕著な効果は見られなかったが、最大オゾン収率410g/whを得た。大型装置によるオゾン収率向上の原因として、低電流密度で安定に主放電を発生出来たことが考えられる。この結果【O_2】分子と電子の衝突によりO原子が解離する割合よりも、生成オゾンとO原子の反応により【O_3】が消滅する割合の方が小さくなると考えられる。また、小型装置でトリガー回路に挿入されているコンデンサの容量を変えてトリガー電極と陰極間に印加される電圧を調整することにより、低電流密度で安定な放電を得ることが出来た。その結果オゾン収率は270g/kwhから430g/kwhに改善された。He/Air,【N_2】/【O_2】混合ガスを用いたオゾン生成特性についてもしらべられ、各々120g/kwh,52g/kwhの収率が得られたが、回路のパラメータをさらに改良することによりさらに大きな収率が期待される。
|