研究課題/領域番号 |
59850048
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子材料工学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
佐藤 進 秋大, 鉱山学部, 教授 (50005401)
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研究分担者 |
山口 留美子 秋田大学, 鉱山学部, 教務職員 (30170799)
高橋 久志 秋田大学, 医学部, 助手 (30163281)
酒井 文明 秋田大学, 医学部, 助教授 (70006790)
井上 浩 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (00091653)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1984年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 液晶デバイス / 光素子 / 液晶プリズム / 可変焦点レンズ |
研究概要 |
1.着用が可能な焦点距離可変眼鏡をレンズとして、眼鏡試験枠に装着できる構造寸法のもの、すなわち直径3.7cmのアクリル製のフレネルレンズおよび同じ直径の透明導電膜をコートしたガラス板により円形の液晶レンズを試作した。アクリル製レンズの曲率半径を3cm(焦点距離f=-6.01cm)とした場合には11.9〜67cm(1.5〜8.4ジオプター)の焦点距離可変範囲が得られた。このレンズを眼疾患(白内障)患者に対して試用した場合の視力の変化を測定した。近方視における視力の低下の割合は少なく、ある程度評価できる結果が得られた。また、健常者の調節近点変化の測定も行った。 2.液晶による焦点距離可変のレンズにおいて、異方性を有する液晶固有の特性に基づく収差を補償する方法として、液晶分子を一方向に配向させたいわゆるホモジニアス配向ではなく軸対称的な分子配向特性を有する液晶レンズを堤案し、同心円状あるいは放射状の液晶分子配向法を開発し、液晶レンズを試作した。その結果、このような液晶分子の配向特性に起因する光学的異方性に基づく収差を軽減することができた。また、可変焦点液晶レンズにおける非線形特性を補償する方法として、ゲスト・ホスト液晶セルにおける印加電圧に対する透過光強度特性の逆関数電圧を作り、液晶レンズを駆動することで液晶レンズの非線形特性をほぼ補償することができた。 3.焦点距離可変眼鏡レンズの試用範囲を白内障患者から一般の老眼鏡着用者に広げた場合について検討を行い、凸レンズ状の焦点距離可変液晶レンズと凹レンズとを組み合わせた構造のレンズを構成することにより、正の焦点距離をもつ凸レンズから負の焦点距離をもつ凹レンズまで連続的にその焦点距離を変化させることができる遠近両用のレンズを試作し、その基本動作を確認した。 4.研究成果の取りまとめを行った。
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