研究課題/領域番号 |
59850055
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小川 恭孝 北海道大学, 工学部, 助教授 (70125293)
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研究分担者 |
大宮 学 北海道大学, 工学部, 助手 (30160625)
伊藤 精彦 北海道大学, 工学部, 教授 (30001176)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1984年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 時刻 / 周波数 / 遠隔比較 / 放送衛星 / 周期パルス / カラーサブキャリア / ドップラシフト / 軌道予測値 / 精密遠隔比較 / 同期パルス / 標準供給 |
研究概要 |
テレビジョン信号に含まれている周期パルスとカラーサブキャリアを用いることにより、時刻と周波数の精密遠隔比較が可能である。本研究は、放送衛星経由のテレビジョン信号を用いることにより、時刻と周波数の精密遠隔比較を実現することを目的としたものである。本研究により得られた主な成果は以下の通りである。 1.北海道大学(札幌)と郵政省電波研究所(東京)との間で放送衛星(BS-2a)を用いて時刻比較を実施した。その結果、両地点における比較システム内の遅延時間差、および、放送衛星の軌道予測値を用いて衛星から両比較地点までの伝搬遅延時間差を補正することにより、確度(正確さ)で0.1μsec程度の比較が可能であることが明らかとなった。更に、両比較地点における比較システムを同じ構成とすることによって約10nsecの比較精度(精密さ)が得られることを示した。 2.北海道大学と鹿児島大学(鹿児島)との間で放送衛星(BS-2a)を用いて周波数比較を行った。その結果、【10^(-10)】台の誤差(Δf/f)が生ずることが明らかになった。この誤差は、放送衛星が静止軌道付近を漂動することによって生起するドップラシフト量が札幌と鹿児島で異なるために発生するものである。更に、放送衛星の軌道予測値を用いてドップラシフト量を補正することにより、札幌〜鹿児島間においても【10^(-11)】台の周波数比較が可能であることを明らかにした。 3.本比較方式は、市販されている衛星放送受信設備、および、簡単な抜き取り回路によって実現できるため、経済性、利用の容易さ、利用範囲の広さにおいて他の比較法より優れている。
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