研究課題/領域番号 |
59850068
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山口 楠雄 東大, 生産技術研究所, 教授 (00013102)
|
研究分担者 |
石谷 久 東京大学, 工学部, 助教授 (70013703)
岸 輝雄 東京大学, 工学部, 助教授 (40011085)
市川 初男 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (10013145)
浜田 喬 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70013191)
|
研究期間 (年度) |
1984 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1984年度: 10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
|
キーワード | アコースティック・エミッション / AE / 波形パラメータ / 非破壊検査 / 構造物監視 / 破壊挙動 / 材料評価 / 分散処理 / 波形特徴値 |
研究概要 |
この研究は、構造物中の破壊挙動を、アコーステック・エミッション(AE)波の検出・観測により、推定・監視する有好な装置の開発を目的としている。 この目的のため、多入力高頻度のAE波を分離検出し、波形情報抽出、データ選別組合せ、解析処理を行い、破壊挙動推定に役立つ装置を試作した。この装置は、(【I】)リアルタイム波形情報抽出処理,(【II】)イベントデータ作成処理,(【III】)解体処理の3装置から構成される。 レベル(【I】)の装置は各入力チャネルごとの専用装置であり、AD変換器および複数の高速演算器とCPUにより、検出AE波形をパラメータ化し、各20バイトの波形マイクロデータに変換する。(【II】)では、全入力波形マイクロデータを雑音除去・選別・組合せにより、イベントデータに変換する処理を行う。(【III】)は、グループ化などの解析により挙動評価に直接役立つ情報に変換する。 本試作システムは、他の計測システムに見られない機能、すなわち分離可能な全入力波から詳細な波形マイクロデータを収集する点に大きな特徴がある。エネルギー・モーメントを含むこれらのマイクロデータの利用により、構造物および複合材などの破壊推定がより精密に行えることが明らかになった。 本システムの実用化を進めるため、上の(【I】),(【II】),(【III】)レベルにおける、マルチオプション・ソフトウェアの研究も進めている。本システムはAEの実用化はもとより、そのフレキシビリティの利用により最適システムの実現に大いに役立つと考えられる。
|