研究課題/領域番号 |
59850075
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
船舶抵抗・運動性能・計画
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 一朗 阪大, 工学部, 教授 (30028964)
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研究分担者 |
戸田 保幸 大阪大学, 工学部, 助手 (20172166)
天下井 清 北海道大学, 水産学部, 講師 (50001623)
仲渡 道夫 広島大学, 工学部, 教授 (20034324)
丸尾 孟 横浜国立大学, 工学部, 教授 (30017842)
松村 清重 大阪大学, 工学部, 助手 (10135668)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
17,700千円 (直接経費: 17,700千円)
1986年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1985年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1984年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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キーワード | 付加物の装着 / UKS船型 / 厚い境界層 / 縦渦を含む船尾流場 / 固定翼付プロペラ / フレームライン / タンデムプロペラ / 渦発生フィン / 有効伴流分布 / 高推進効率船 / 推進効率 / 起振力の軽減 / 推力減少率 |
研究概要 |
本研究の実施計画は(1)キール下突出船尾(UKS)船型の改良により伴流利得の大きな船型を開発すること(2)プロペラによるエネルギー回収率の増加をめざし、固定翼付プロペラ等の効果を調査すること(3)縦過発生器など通常のフィンと異なる形式の付加物を取り付け高効率化の達成に関する調査を行う(4)フレームラインを変化させる手法による高推進効率化に対する調査を行うこと等である。概ねこの研究計画に沿い研究を実施した結果、以下のことが明らかとなった。 (1)漁船船形に対してUKS船型の適用性を調査したところ、伴流利得が増加し推進効率が3%程度増加した。 (2)船体表面の曲率の影響を考慮した厚い境界層の積分型解法を提案した。計算結果は実験結果の傾向をよく表しうることが明らかとなった。 (3)縦渦を含む船尾流場を非粘性の仮定のもとに流線追跡法により推定した結果、ある程度丘状の分布を表現できた。 (4)固定翼付プロペラの性能試験を行った結果、設計点では0.5%の効率上昇が得られ、低前進率では数%の効率上昇が得られることが分かった。 (5)フレームラインを変化させる手法を理論的に検討し、フレームライン形状と摩擦抵抗の関係を明らかにした。 (6)固定・可変ピッチ組合せタンデムプロペラの試験を行ったところ、特に起振力の軽減に大きな効果のあることが分かった。 (7)渦発生フィンによる伴流分布の制御について実験的,理論的に調査した結果、伴流利得の増大による高推進効率化の可能性のあることが分かった。 (8)肥大船の公称伴流分布から有効伴流分布を推定する方法を提案した。この結果は実験結果をよく表し、有効な推定法であることを示した。
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