研究課題/領域番号 |
59850094
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市工学・衛生工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
寺島 泰 京都大学, 工, 教授 (50019717)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1984年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 高速下・廃水処理法 / 磁気分離法 / 凝集 / 磁気凝集 / 磁気シード法 / 強磁性体回収 / 軌道理論 / つりあいモデル |
研究概要 |
汚濁物質の直接磁気分離あるいは前処理を併用した各種汚濁物質の磁気分離による高速下・廃水処理法について研究を行い、以下のような成果を得た。 1.各種凝集法-磁気シード法-磁気分離法による非磁性物質の除去について、磁気分離特性をも考慮した磁性沈殿の最適処理条件が得られた。 2.洗掃工場洗煙廃水を、多硫化カルシウム法-磁気シード法-沈降分離-高勾配磁気分離法により処理し、各種汚濁物質を高速処理する方法を確立した。 3.磁気シード法における添加物質(強磁性体、多硫化カルシウムなど)の回収方法について検討を加え、最適な回収条件を明らかにした。 4.重金属のフェライト化処理について最適処理条件を得るとともに、生成フェライトが多少低磁化かつ微細であっても、高勾配磁気分離法によれば十分除去可能であることを示した。 5.磁性流体を用いた油分の処理については、両者の混合と低コストの磁性流体の開発が課題であることを示した。 6.単一磁性線あるいは配列磁性線に関する磁性粒子の初期捕集過程および堆積過程について理論的、実験的検討を行った。配列磁性線の初期粒子捕集効率については、充填率が3%以下の場合は単一磁性線の計算結果を用いることができることを示した。また、磁性粒子の飽和捕集量は力のつりあいモデルによりある程度予測が可能であった。 7.磁性沈殿の飽和捕集量に及ぼす操作条件の影響については、マグネタイトとカオリンの濃度比と飽和堆積断面積との間に両対数上でほぼ直線関係があること、また堆積断面積増加量が通水速度の増加とともに両対数紙上でほぼ直線的に減少することなどを実験的に明らかにした。
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