研究課題/領域番号 |
59850096
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
大岸 佐吉 名古屋工業大学, 工, 教授 (80024157)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1985年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1984年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | コンクリート / 多軸圧縮クリープ / 高温クリープ / 多軸クリープ試験装置 / レオロジー |
研究概要 |
安全性が高く、長期間の制御精度がよく、信頼性のある「コンクリートの高温下三軸圧縮クリープ試験装置」を開発することが本研究の目的である。 昭和60年度において検討した事項とその主なる成果は次の様である。 1) 圧縮荷重制御と、クリープひずみの自動記録の両機能を併有する「高速デジタル測定器」を購入設置し、計測・制御系を完成した。 2) 試験装置系全体の性能を検定するため、立方体コンクリート試験片中心にイートンひずみゲージ(米国製)を埋め込み、試用した。 3) コンクリートのクリープ挙動の含水率依存特性を調べるため、鋼製型枠を二連整備し、試験供試体を作成した。 4) 三軸等圧縮クリープひずみの温度依存性を調べるための一軸、三軸等圧縮クリープの予備的試験を行った。 以上の昭和60年度における予備的クリープ試験により得られた主なる知見は下記の諸点である。 (1) イートンひずみゲージは300°Cまで充分な安定性と分解能を保持し、長期間のクリープひずみの計測に適用しうる。 (2) コンクリートの常温下一軸圧縮クリープ、および三軸等圧縮クリープの含水率依存性が大である。高含水ほど弾性係数は増大し、また粘性係数も高含水率において低下する。 (3) クリープの表面エネルギー依存性を実験的に調べ、含浸液体の表面エネルギーが増すほど、弾性係数と粘性係数がともに低下することを明確にした。 (4) またクリープ挙動に関係して、コンクリートの破壊にかゝわるノッチ深さ比、ノッチ厚み効果について破壊力学より明らかにした。
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