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局部腐食抑制剤の合成と交流法による抑制効果評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 59850119
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 金属材料
研究機関小山工業高等専門学校

研究代表者

奥山 優  小山工高専, その他, 教授 (50042528)

研究分担者 神戸 哲  小山工業高等専門学校, 工業化学科, 教授 (00042507)
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1985年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1984年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードインヒビター / FFT交流インピーダンス法 / 局部腐食 / ステンレス鋼 / アルミニウム / 有機抑制剤 / 孔食
研究概要

本研究の目的はステンレス鋼やアルミニウム等の金属材料の孔食を中心とする局部腐食の抑制剤としてのヘテロ環有機化合物誘導体の新規合成と、それ等の有効性を評価する為の交流インピーダンス測定法の開発の二部から成る。第一部である有機インヒビターの開発では、幾つかのヘテロ環誘導体の合成を試みたが、その内ではピリミジン誘導体が比較的有望であることを見い出した。ピリミジンについて幾つかの置換基の異なる誘導体を合成し、効果を調べたところ、環の2位の所にO又はSを持つ置換基が入ったものが最も有効であることがわかった。チアゾール誘導体についても合成及びインヒビター評価を行なったが、これは置換基に関係なく概ね良好な結果を得た。またこれら化合物は吸着型であり、アノード,カソード共に抑制する混成型であることがわかった。しかし従来から抑制効果の大きなクロム酸塩や亜硝酸塩に比べるとその効果は1/3〜1/5程度で、あらゆる条件の孔食を完全に抑制できるには至らなかった。第二部である交流法による抑制効果の評価法については、局部腐食の継時変化を短時間に測定する目的からFFT法によるインピーダンス解析法を採用した。本法は一点の測定を数秒以内で行なえる為に、かなり速い変化まで追跡できた。その結果、孔食発生までの誘導期間中は抵抗成分の減少が著しく、また孔食が発生すると抵抗は一定値となることを見い出し、更に抵抗の送数が腐食速度に対応することが明らかとなった。実際に無機インヒビターや開発した有機インヒビターを用い確かめたところ、有効なインヒビターは抵抗変化はなく、インヒビターの効果の程度の抵抗の大きさと、その時間変化で評価できることがわかった。このことは孔食が発生が起らない数分間にインヒビターの評価が可能であり、モニター法として充分役立つことを明らかとした。

報告書

(2件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 糸井康彦: 小山工業高等専門学校研究紀要. 16. 117-122 (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 糸井康彦: 小山工業高等専門学校研究紀要. 17. 141-146 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 糸井康彦: 小山工業高等専門学校研究紀要. 18. 131-138 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 糸井康彦: 小山工業高等専門学校研究紀要. 19. 127-130 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuhiko Itoi: "Study of Heterocyclic Compounds as Corrosion Inhibitor" Research Reports of Oyama National College of Technology. 16. 117-122 (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuhiko Itoi: "Inhibitor Effect of Thiazole Derivative on Corrosion of Al and Cu" Research Reports of Oyama Technical College of Technology. 17. 141-146 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuhiko Itoi: "Application of FFT Noise and Impedance Analysis to Evaluation of Corrosion Inhibitor" Research Reports of Oyama Technical College of Technology. 18. 131-138 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuhiko Itoi: "Application of FFT Noise and Impedance Analysis to Evaluation of Local Corrosion Inhibitor - Time variation of Current Noise and Impedance at Film Breakdown Period" Research Reports of Oyama National College of Technology. 19. 127-130 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 腐食防食'85. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 第32回腐食防食討論会予稿集. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 小山工業高等専門学校研究紀要. 18号. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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