研究課題/領域番号 |
59850126
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
尾形 健明 山形大, 工学部, 助教授 (50091830)
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研究分担者 |
鎌田 仁 山形大学, 名誉教授
鈴木 道也 山形大学, 工学部, 教授 (40006961)
福島 裕 日本電子(株), 分析技術NMG, 副課長
北嶋 龍雄 山形大学, 工学部, 助教授 (10007247)
小野 光弘 山形大学, 工学部, 助教授 (60007010)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
16,100千円 (直接経費: 16,100千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1984年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | ESR / L-バンドマイクロ波 / ループ・ギャップ共振器 / コンピュータオンライン / フリーラジカル / in vivo / ESRイメージング / L-バンド / ループギャップ型共振器 |
研究概要 |
本研究では、動植物のin vivo測定ができるESR装置の開発を進めてきたが、従来にない新しい機能を持つL-バンドESRシステムが完成した。 1.電気シールド付ループ・ギャップ共振器 内部に電気シールドを施したループ・ギャップ共振器(共振周波数0.7〜1GHz)を試作して、生理食塩水の挿入による共振器の特性を調べた。電気シールドは水分の多い大容量試料の測定を容易にする効果を示した。 2.コンピュータオンラインによるシステム化 コンピュータをESR装置と接続して、磁場掃引、ESR信号の取り込みと処理、共振周波数の自動制御を試みた。信号の積算処理と平滑化処理では、約10倍の感度の向上がみられた。また、自動制御によりベースラインの変動が少なくなり、良好なスペクトルが得られた。 3.生体計測及び材料計測への応用 生きているセロリやラットに投与した安定ラジカルの生体内挙動を、invivoで追跡することができた。セロリでは、投与ラジカルの吸い上げ量の経時変化や、葉内での消費過程を観測した。ラットでは、頭部における投与ラジカルの消費過程を観測した、また、本システムは高誘電損失材料の測定にも有効であるので、マンガン乾電池のin situ測定を試み、カソード合剤中のカーボンラジカルが放電反応に関与していることを明らかにした。 4.ESRイメージング 試料内のラジカルの分布を知るために、ズーグマトグラフィによる2次元ESRイメージングを行った。 本システムでは測定感度や動物の呼吸による雑音の問題が残されたが、従来のESR装置では全く不可能であった測定が容易に行える。従って、実用化は十分に可能であると考えられる。
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