研究課題/領域番号 |
59850130
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学・無機材料工学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
田邉 伊佐雄 長岡技術科学大学, 工, 教授 (80132661)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1985年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1984年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | Chemical Mangamese dioxide / Manganese Carbonate / Dry Battery / Dibcharge Charccter |
研究概要 |
Mn鉱石からのCMDの合成とその乾電池放電特性について研究し、下記の結果を得た。 1)鉱石からのMnの抽出並びに重質Mn【CO_3】の合成;鉱石はMn【O_2】系鉱石を選び、硫化鉱焙焼による6%以上の【SO_2】ガスを用いれば、約92%以上の抽出率でMn【SO_4】が得られる。重質Mn【CO_3】は、Mn【SO_4】と【(NH_4)_2CO_3】の平行チャージにより、タップ密度2.7が得られた。 2)Mn【CO_3】の酸化;全圧7気圧、P【H_2】O1気圧のwet-【O_2】で320℃3hrの反応条件でMn【O_2】90%以上、タップ密度2.0以上のCMDが得られる。このOxidation grade CMDをクロレート反応によるMn【O_2】を含ませればその比率が上昇する程、タップデンシティは上昇し、20%で約2.5,35%で3.1に達する。 3)Zn【cl_2】型並びに【NH_4】cl型えの本法Oxidation grade CMDの放電特性本法Oxidation grade CMDはタップ密度2.0以上であることから、両型え使用にはとくに重質化の密要はない。検討の結果、本CMDは連続強放電特性なEMDに比して劣るが、間欠強放電並びに弱連続及び間欠放電はEMDに比し著しくまさり、例えば4Ω間欠放電では本CMDの放電効率は約100%に達するがEMDは83%に止ることを明にした。この原因は放電前期のMnOOH生成反応が本CMDでは中期以降ZnO【Mn_2】【O_3】に変るためでああることをたしかめた。 4)アルカリ-Mn【O_2】型えの放電特性;本型えの本法CMDの利用はクロレイト反応によるMn【O_2】を20%以上とすることが必要である。同Mn【O_2】を全Mn【O_2】を20%以上とした場合、充填率放電特性共にEMDにまさる結果が得られることを明にした。 5)Li-Mn【O_2】型えの放電特性;Oxidation grade CMDをクロレイト反応により、同反応によるMn【O_2】を18〜20%程度に重質化し、380℃【O_2】雰囲気で10時間脱水すれば、Li-Mn【O_2】型乾電池用としてEMDに比して著しくすぐれた特性となることを明にした。
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