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一方向凍結法による酸化物繊維の製造

研究課題

研究課題/領域番号 59850131
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 無機工業化学・無機材料工学
研究機関京都大学

研究代表者

作花 済夫  京都大学, 化研, 教授 (10027021)

研究期間 (年度) 1984 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードチタニアゲル / アルミナゾル / アルミナゲル / 一方向凍結 / チタニア繊維 / アルミナ繊維 / 比表面積 / 細孔分布
研究概要

ゲルの一方向凍結法によりチタニアおよびアルミナ繊維を製造し、繊維の生成条件、生成機構および構造と性質を明らかにした。
チタニア繊維の原料としてはTi【Cl_4】の加水分解によって調製したゾルを使用した。アルミナ繊維の原料としては、市販のゾル3種のほか、研究室で調製した2種類のゾルを使用した。ゾルを直径20mmまたは8mmで高さが120mmのセルローズチューブに入れ、2〜30日間蒸溜水中で透析することによりゲルを生成させた。ゲルをポリエチレンシリンダーに入れ、-78℃の冷媒中に1〜13cm/hの速度で降下させて一方向凍結した後室温で解氷した。Ti【O_2】では濃度1.0および2.0Mのゾルから得たゲルを2.0および4.5cm/hで降下させたときのみ氷の繊維のセルラー成長がおこりゲルと同じ長さのチタニア繊維が生成した。【Al_2】【O_3】では透過型電子顕微鏡で羽毛状の粒子が見られたゾルから得られるゲルを、6および9cm/hで降下させたときのみ氷のセルラー成長が起って長さ1〜5cmの繊維が得られた。粒状や小繊維状の粒子をもつゾルを用いた場合には、ゾルの【Al_2】【O_3】濃度、凍結条件に関係なく繊維が生成しないことがわかった。これらの理由をセルラー成長とゲル化の程度および別に求めた一方向凍結中のゲルの凍結速度Rと凍結面の温度勾配Gに関連づけて説明することができた。また繊維径もRとGの積に逆比例して変化することを明らかにした。
得られた繊維はいずれも多孔質で、110℃で乾燥した繊維の比表面積はTi【O_2】で350【m^2】/g,【Al_2】【O_3】で240【m^2】/gであった。またTi【O_2】は少量のアナタース、【Al_2】【O_3】はベーマイト(γ-Al00H)結晶を含み化学組成は前者でTi【O_2】・0.3【H_2】O、後者で【Al_2】【O_3】・2.8【H_2】Oであった。【Al_2】【O_3】繊維を加熱すると1000℃で引張強度が平均180MP2まで増大した。これらの結果からチタニアおよびアルミナ繊維は触媒担体ならびに強化用繊維として使用することができると判断した。

報告書

(1件)
  • 1985 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 窯業協会誌. 93-7. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Journal of Materials Science Letters. 5-1. (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Journal of Materials Science Letters. 5-1. (1986)Journal of Non-Crystalline Solids.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Journal of the Ceramic Society of Japan. 93 - 7. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Journal of Materials Science Letters. 5 - 1. (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Journal of Materials Science Letters. 5 - 1. (1986)Journal of Non-Crystalline Solids.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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