研究課題/領域番号 |
59850146
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子物性・高分子材料
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 (1985-1986) 大阪大学 (1984) |
研究代表者 |
増原 宏 京工繊大, 繊維学部, 教授 (60029551)
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研究分担者 |
板谷 明 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (80035071)
谷口 彬雄 日立製作所, 基礎研究所, 主任研究員 (00283242)
山崎 巌 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (80002111)
田附 重夫 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (20025993)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1984年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 表面 / 動的評価測定法 / 蛍光 / マイクロプローブ / 全反射 / 顕微鏡 / レーザー / 深さ / エキシマーレーザー / 時間分解けい光スペクトル / 繊維 / 深さ方向の分布 / けい光マイクロプローブ / 高分子材料表面 / けい光顕微鏡 |
研究概要 |
一般に高分子固体の機能は、高分子自身の構造や性質はもとより、表面の状態、添加物の濃度分布、結晶性やひずみの不均一性等局所の構造にも依存している。これらの諸条件が複合して分子運動、反応性、電子過程を支配し材料としての機能を定めることになる。従って高分子材料表面の微少部分について分子、電子レベルの情報、特に動的な情報を得る解析法が重要であるが、この分野の研究は極めて遅れている。その理由はそれを可能にする動的評価測定法がなかったからである。このような観点から高分子体の分子、電子レベルの情報を空間的な局所と時間の関数として求める新しい方法を開発することを意図した。 検出情報量としては感度が高く、時間分解能も高い蛍光をとりあげ、高分子固体自身に由来する蛍光、あるいは小量の添加物の蛍光を測定した。空間分解については、二次元方向は蛍光顕微鏡により、深さ方向は全反射現象を利用して微少体積を選択した。このような動的蛍光マイクロプローブ法に関する装置と解析法を世界に先がけて開発し、かつその有用性を示す実験を行い、一般的な評価法として確立することができた。 今後この方法は、光電導、光情報記憶、太陽エネルギー変換等に関する材料の開発、光触媒、光高分子ファイバーの設計、光劣化機構の解明、レーザーアニーリング、エッチング現象の解析に有力な手法として使われていくものと考えられる。光以外の分野でも医用高分子における血液適合性、生体組繊との親和性、固体一般の表面光沢、染色性、接着性、塗装性、水濡性等の分子論的解明に威力を発輝するものと期待している。
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