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産業廃棄物から重金属資源を分離・精製するプロセスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 59850155
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 反応工学
研究機関大阪大学

研究代表者

駒沢 勲  大阪大学, 基礎工, 助教授 (40029476)

研究期間 (年度) 1984 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1984年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード産業廃棄物 / 脱硫触媒 / ボイラースケール / 溶媒抽出 / 分離 / 浸出
研究概要

金属有価物を含有する産業廃棄物として、使用済脱硫触媒、重原油燃焼ボイラースケールおよび煤(フライアッシュ)をとりあげ、これらより、各種重金属類を湿式操作を中心として分離・回収・精製するプロセスを確立し、各段階の原理について研究した。
1 プロセスの概要
(1)使用済脱硫触媒を炭酸ナトリウムによってソーダ焙焼し、水浸出してMoとVのほぼ全量とAlの一部分を浸出液に移動させる。
(2)浸出液を塩酸酸性(または塩化ナトリウムなどによる塩素イオン共存下)とし、溶媒和抽出試薬TBP(tri-n-butyl phosphate)によってMoを選択的に抽出する。抽残液よりVを第四級アンモニウム塩 TOMAC(tri-octyl methyl ammonium chloride)によって抽出し、Alを水相に残す。1回の抽出操作と洗浄操作とで高度分離できる。
(3)(1)の浸出残滓を水素還元し、アンモニア浸出する。浸出液より有機リン酸系およびキレート抽出系の試薬によってNiとCoを分離・回収する。
(4)(2)の方式の代りに、(1)の浸出液に硫酸アンモニウムを添加し、Vの大部分を沈澱させた後の液より第四級アンモニウムによってVの残留部分を抽出する方式についても検討した。流通操作によって実施した。
2 分離の原理の検討
(1)上記L-(2)の分離は分離係数が1000以上の操作条件が容易に達成できることによる。TBPのMoおよびVの抽出平衡式とこれに及ぼす希釈剤(溶媒)効果を研究した。TBPの電子供与性の関連に注目した。
TOMACによるVの抽出はイオン会合体の生成によるものであり、この抽出平衡式を定量化した。
(2)上記L-(4)の分離はアニオン交換による。分離係数は100ていどであり、逆抽出液をVの沈殿工程に還流して容易にクローズド化できる。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 化学工学協会岡山大会. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 化学工学協会第51年会. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 化学工学協会第51年会. (1986)Jour.Chem.Eng.Japan.

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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