研究課題/領域番号 |
59860015
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
太田 猛彦 東京農工大学, 農, 講師 (50134797)
|
研究期間 (年度) |
1984 – 1985
|
研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
|
配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1984年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
|
キーワード | 地下水 / 1次谷 / 流向流速計 / 流出機構 / ソースエリア / 不飽和浸透 / パイプ流 |
研究概要 |
1.微流速用流向流速計の改良 単孔トレーサ方式の微流速用流向流速計L型は1985年に建設省の技術開発評価をうけた新しいタイプの流速計であるが、現場での測定例はまだ少く、特に一次谷堆積帯内の浅層地下水での実積は皆無であった。本研究では次項で述べる第三紀丘陵性山地の1次谷堆積地で測定をくりかえしながら、必要な改良を行った。とくにピストンスリーブを中心とした測定ゾンデの改良によって測定の信頼性は非常に高まった。今後、溶液を何回かに分けて注出する機構の開発など、連続測定可能な測定器の開発が必要である。 2.0次谷および1次谷地下水の観測・解析 本学波丘地利用実験実習施設内の2流域(山腹0次谷および1次谷)に設置した地下水観測井戸47本を用いて地下水位変動を連続観測した。また上述の流向流速計を用いて1次谷堆積地内の地下水流動の実態を観測した。その結果、【◯!1】0次谷における地下水帯の発生機構、地下水帯の成長過程、ソースエリアの拡大過程を明らかにした。また、1次谷堆積地では、【◯!2】表層土層内と基岩に接する部分とでは地下水の流向流速が異なり、後者の方で大きい流速を得た。【◯!3】測定された地下水流速は【10^(-4)】cm/secのオーダーで、降雨があってもあまり変動しない。【◯!4】したがって、1次谷堆積地の降雨の排水はこのようなマトリックス流ではなく、いわゆる水みちを通るパイプ流によって行われることを間接的に示している。 3.観測・解析のシステム化 各種地下水観測記録→タブレット入力→テクニカルコンピュータ処理→プリンタ及びプロッタ出力の順序で、地下水位等高線図、フローネット等を作製し、1次谷堆積地の地下水の挙動を解析する簡易システムを完成した。
|