研究課題/領域番号 |
59860023
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西口 猛 京大, 農学部, 教授 (20026454)
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研究分担者 |
金木 亮一 滋賀県立短期大学, 農学部, 助教授 (30074082)
吉田 勲 鳥取大学, 農学部, 助教授 (40038237)
高橋 強 京都大学, 農学部, 助教授 (80021707)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 農村集落排水処理 / 間欠曝気法 / 窒素除去 / 負荷変動 / 自動制御 / 汚濁負荷量 / 水温低下 |
研究概要 |
本研究は、農村集落排水のような小規模汚水処理施設に適した新しい処理技術の開発に資するために、間欠曝気法による窒素除去技術とその運転管理方法の確立を図ることを目的として、室内実験及び現地実験を行ったものである。その概要は以下のとおりである。 1.農村集落から排出される汚水の負荷変動は、午前6〜9時と午後6〜10時の2回のピークに集中しているが、汚濁負荷量としては計画値の1/2〜2/3程度の値であった。それよりも雨水の流入をいかに防止するかが重要な課題である。 2.間欠曝気処理の室内実験の結果、水温が8°C前後に低下してもMLSSを5000〜5500mg/l程度に保っておけば、昼と夜の負荷変動に十分対応できており、窒素除去率は70%以上と良好であった。 3.水温が低下する冬期には活性汚泥の酸素吸収速度が小さくなるので、MLSSを高濃度に保ったり、DOの変化に対応して曝気時間を短縮するような運転方法をとれば、十分対応できることが明らかとなった。 4.210人槽の実施設で間欠曝気法の実証試験を行った結果、15分曝気、45分非曝気で、MLSSが5000〜6000mg/l程度で運転したところ、水温が11°Cまで低下した冬期でも、窒素除去率80%以上の好結果が得られることが確かめられた。 5.光センサーを用いて汚泥の沈降界面を検出することにより曝気時間を制御するとともに、余剰汚泥の抜取りを行うという間欠曝気の自動制御方式を開発し、室内実験に適用した結果、良好な処理結果が得られた。 6.以上のことから、間欠曝気による窒素除去法は集落排水に適した有用な処理法であるといえるが、今後はこの自動制御方式を実施設に応用して実証試験を積重ねることが必要である。
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