研究課題/領域番号 |
59860032
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用獣医学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
伊沢 久夫 北海道大学, 獣医学部, 教授 (50072351)
|
研究分担者 |
根路銘 国昭 国立予防衛生研究所, ウイルス・リケッチヤ部, 室長
児玉 道 農林水産省家畜衛生試験場, 北海道支部, 主任研究官
見上 彪 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (20091506)
藤原 公策 東京大学, 農学部, 教授 (60012689)
久保 周一郎 北海道大学, 獣医学部, 教授 (40001515)
KODAMA Michi Inst. Animal Hlth, Hokkaido Branch., Senior Researcher
|
研究期間 (年度) |
1984 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
1986年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1985年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1984年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
|
キーワード | 單クローン性抗体 / ボツリヌス毒素 / マウス肝炎 / マレック病 / 豚コレラ,インフルエンザ / パラインフルエンザ / 地方病性ウシ白血病 / 単クローン性抗体 / ニューカッスル病 / 牛白血病 / マレックス病 / インフルエンザ |
研究概要 |
ボツリヌス中毒:動物のボツリヌス中毒の原因毒素であるボツリヌス菌【C_1】型およびD型毒素、その重鎖および軽鎖を精製して單クローン性抗体(以下MAb)を作出し、本邦で保存する菌株の全ての毒素と反応させ、毒素が4つのグループに別れることを明らかにした。 マウス肝炎:1株のマウス肝炎ウイルスに対するMAbを作出し、1部MAbはウイルスポリマーと、残るMAbはウイルス核酸と特異性を示すこと、また両MAbは他のマウス肝炎ウイルス株とも反応することを見い出した。 マレック病:本病による腫瘍に由来する株化細胞の表面抗原に対するMAbを作出した。MAbは野外発病鶏の腫瘍細胞とも野外飼育鶏の末梢血細胞とも大差なく反応し、陽性例にあっても腫瘍また末梢血細胞を問わず陽性細胞の出現率は低率であることが分った。 豚コレラ(以下HC):ブタ白血病由来腫瘍細胞とHC免疫豚の系、また精製HCウイルス免疫マウス脾細胞とP3U1細胞の系では融合は不成功に終ったが、HC感染豚腎細胞免疫マウスの脾細胞を供試し抗体産生細胞を最近樹立した。 インフルエンザとパラミクソウイルス感染症:インフルエンザウイルスのHAとNAに対するMAbを用い、本ウイルスの抗原変異と組換え体の起源を、またパラミクソウイルスのMAbを供試して本ウイルスのエピトームの安定性と抗原変異を明らかにした。 ウシ白血病:作出した地方病性ウシ白血病腫瘍関連抗原のMAbは、野外発病牛の腫瘍細胞全例と反応し、本病の生前診断や予知に使用しうる可能性を示唆した。 伝染性膵臓壊死症:作出した抗体産生細胞はいずれも継代不能あるいは微生物によるコンタミネーションのために維持しえず、研究は不成功に終った。
|