研究課題/領域番号 |
59870007
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田崎 京二 東北大, 医学部, 教授 (10004532)
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研究分担者 |
中江 俊夫 東北大学, 医学部, 助手 (20155659)
鈴木 均 東北大学, 医学部, 講師 (60004727)
塚原 保夫 東北大学, 応用情報学研究センター, 教授 (60004587)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
19,400千円 (直接経費: 19,400千円)
1986年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1985年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1984年度: 13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
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キーワード | 短時間オートラジオグラフィー / 高速オートラジオグラフィー / 定量的オートラジオグラフィー / 放射線光子変換 / 画像処理 / 定量的ARG |
研究概要 |
オートラジオグラフィーの二次元情報に、液体シンチレーション・カウンターの高感度と即時性を付加するのが本研究の目的である。そのため、組織切片に薄膜シンチレーターを密着させて、放射線画像を光学画像に変換、この微弱光学像を二次元光子計測用増中装置で処理することにした。最終年度である昭和61年度では、動物の組織でオートラジオグラフィーを実施したほか、モデル実験で各種の核種とシンチレーターとの組み合わせも検討した。 1.シンチレーターの再検討 プラスチック・シンチレーター,液体シンチレーター,噴霧式オートラジオグラフィー増感剤の三種に、【^(18)F】,【^(14)C】,【^3H】を組み合わせて、発光強度を比較した。もっとも効率の悪いのは、【^3H】とプラスチック・シンチレーターの組み合わせである。結論は、【^(14)C】,【^(18)F】にはどれでもよいが、【^3H】には液体シンチレーターがもっとも適している。 2.放射強度と露出時間 放射エネルギーのもっとも低い【^3H】と液シンの組み合わせでは、【^3H】-ヂオキシグルコースの原液(1mCi/1.47ml)を50倍に希釈しても10分間の露出で検出できる。この薬剤は全身投与されると1.3%が脳に、1.8%が心臓に集まることを考えれば、【^3H】でも実用化される見通しがついた。【^(14)C】であればどのシンチレーターでも1分以内に充分な明るさがえられる。【^(18)F】-ヂオキシグルコースをラットに注射して、脳と心臓で調べると、4半減期である8時間後でもはっきりした画像がえられた。この場合は、放射強度は時間とともに指数関数的に減少するので、放射強度と発光強度との関係が求められることになる。 このことから、超短時間定量的オートラジオグラフィーは、どの核種を用いても実現できることが明かとなった。
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