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新疲労測定法としてのVRT装置の試作とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 59870020
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関北海道大学

研究代表者

斎藤 和雄  北海道大学, 医学部, 教授 (80000917)

研究分担者 斎藤 健  北海道大学, 医学部, 助手 (40153811)
細川 敏幸  北海道大学, 医学部, 助手 (00157025)
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1984年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード疲労 / VRT / CFF / TAF / VDT作業 / 脳波
研究概要

本研究では、我々の研究室で長年にわたり疲労判定法として用いてきたTAFをもとに低価格でコンピュータ化をはかったVRT装置を考案作成した。VRT装置の測定にあたっては、被験者は画面上の点(ターゲット)を、パドルと連動した十字型の照準で追いかけ一致させるよう指示される。コンピュータは0.5秒毎に点と十字の間の距離を計算し、1分間に360個のデータが得られる。これを3回くり返し、得られた値の平均値をVRT-M,標準偏差をVRT-Dと名付けた。
本装置を用いて習熟効果,日内変動,週内変動ならびに類似性について実験検討した結果次のことが明かとなった。 1.分散分析と習熟率により、VRT-Dに習熟効果が認められたが、習熟曲線から判断すれば、VRT-MならびにVRT-Dは5回程度の練習で習熟効果が認められなくなることが示唆された。2.週内変動についての検討では、VRT-MならびにVRT-Dは月曜日が他の曜日よりやや高いが有意な変動は認められなかった。 3.日内変動では、VRT-MおよびVRT-DはCFF値の様な有意の変動は認められなかった。 4.類似性の観点からはVRT-MおよびVRT-Dは、調節近点距離との間で有意な相関は認められなかったが、CFF値,TAF-LならびにTAF-Dとの間で有意の相関関係が認められた。
実際の作業に応用すると、1.2時間のペーパー作業とVDT作業では、2時間の作業では条件間に有意な差は認められなかった。しかし、作業後その差は大きくなりVDT条件で低下する傾向が認められた。 2.照明環境と音環境の複合影響を検討したVDT作業では、作業環境の違いによる変化は認められなかったが、作業に伴う変化の傾向は、VRT-M,VRT-Dともに自覚症状,屈折率,瞳孔直径およびTAFと相関し、VRT-Mでは、CFF値と自発脳波の%α値と相関を示すことが明かとなった。

報告書

(2件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 1985 実績報告書

研究成果

(4件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 斎藤和雄: 病態生理. 4. 1005-1007 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuo, SAITO.: "VRT as a new apparatus for fatigue measurement and its application." Medicina Philosophica.4. 1005-1007 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 病態生理. 4-12. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 産業衛生. 28-7. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-30   更新日: 2016-04-21  

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