研究分担者 |
谷島 一嘉 日本大学, 医学部, 教授 (40010029)
白石 信尚 日本大学, 医学部, 講師 (90058446)
伊藤 雅夫 日本大学, 医学部, 講師 (40059887)
丸 瑠璃子 日本大学, 医学部, 講師 (20059091)
西川 しん八 日本大学, 医学部, 講師 (10058555)
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研究概要 |
昭和59, 60, 61年度科学研究助成により作成した高精度人体容積計を用いて, 本学学生を中心に現在迄に20名の被検者について体容積を測定した. 体重測定の精度が向上し, より妥当性の高い体比重が求められているが, 今の処, 被検者が青年男子に偏っており初期の目的は達していない. 継続してデータを集積しており, 来度内の集成を目指している. また, 測定上の問題点がいくつか残させており, より高精度の測定と被検者に対する侵襲度の低い計測法を目指して実測を繰り返しながら改良を重ねた. 1.体重計測の測定精度の向上 高精度人体容積計の精度(信頼測定範囲, 最低50ml)に見合った体重測定を可能にするために, 読取限度1gの高精度電子評量計(Sartorius F150S)を購入し, 測定精度の向上を図った. 2.測定容器内温度管理の改良 密封された容器内においては体温, 呼気などの影響による温度変化が大きく, 測定誤差を生じる. 測定時の温度変化を極力少なくするために, 加圧水を加温した. 加圧水温を体温に近ずけることによって, 測定時の温度変化を少なくすることが出来る反面, 水蒸気圧の変化が起り絶対湿度の測定と補正が必要となった. 3.身体構成要素の構成比率と体比重の関連性についての検討 年令別, 性別, 身長別, 体重別など各種階層の被検者群について体容積および体比重を計測すると共に, 同一被検者の各種形態を計測し, 体格判定指標としての標準化を行うためのデータを集積した. 本学学生を中心に現在迄に20名の被検者について体容積を測定したが現在の処, 青年男子に偏っており, ひき続き各種階層の被検者群について計測を重ねている.
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