研究課題/領域番号 |
59870030
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
亀田 治男 東京慈恵会医科大学, 医, 教授 (00056467)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1985年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1984年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ミクロ2次元スラブ電気泳動 / 2次元コンピュータ解析 / 微小肝生検試料 / 蛋白定量 |
研究概要 |
微量肝生検試料を形態的検索のみならず機能面からも検索すべく、ミニスラブ電気泳動法を利用し、分離した蛋白パターンをコンピュータ解析した。この研究は以下の事柄について検討した。1)2次元に展開した蛋白スポットのコンピュータによる定量化プログラムの開発-2次元平面上に展開した電気泳動蛋白のスポットの中心位置(最高濃度位置)、最大巾に加えてこれらを立体的に把握するため、スポットの2次平面での面積と光学濃度をもとに3次元的体積を求めた。また直接の濃度計測値は3点平均法による平滑化処理(Smoothing)を行った。この結果、平滑化処理による面積の誤差、ピーク位置の変化は無視し得る範囲であった。別に、スポットの解析として、一次元の解析結果を2次元スポットとして再構成するため、1次元ピーク同志の類縁性(Floxibility)を判断する因子を設定した。この結果、類縁性を広く定めると斜めに流れたり広がったピークは1つと判定され、視覚的なスポット形態と異った。逆に狭く定めると1つのスポットをいくつにも分けて測定した。そこで最適の類縁性の条件が求められた。最後にこれらの数値をグラフィック化する目的で3次元プログラムの開発を行った。結果は蛋白スポットの3次元的イメージを容易にしSpotの出現消長、スポット間の比較が明瞭となった。2).ミクロ2次元電気泳動法-40×40mmのミニスラブゲルは20〜50mgの蛋白量で単一スポットを検出し、微量試料中の蛋白解析に有用であった。3).応用として、無アルブミンラット肝生検試料中蛋白パターン解析を試みた。無アルブミンラットでは血清中にアルブミンはほとんど皆無であったが硬変肝の進行と共にアルブミンも増加した。
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