研究課題/領域番号 |
59870034
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
仁村 泰治 循病セ, その他, 研究員 (50028320)
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研究分担者 |
河西 千広 アロカ株式会社, 研究所, 所長
泉 司郎 国立循環器病センター, 研究所・循環動態機能部, 室員 (50159795)
宮武 邦夫 国立循環器病センター, 病院, 医長
木下 直和 国立循環器病センター, 病院, 医長
榊原 博 国立循環器病センター, 病院, 副院長
SAKAKIBARA Hiroshi Vice-Director, National Cardiovascular Center Hospital
KINOSHITA Naokazu Senior Physician, National Cardiovascular Center Hospital
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1984年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | リアル・タイム / ドプラ血流映像装置 / 血流映像処理装置 / リアル・タイム・ドプラ血流映像 / 弁逆流 |
研究概要 |
リアル・タイム ドプラ血流映像装置を基として血流映像処理装置の構成を行った。この際、特に両装置間の情報伝達に関し流速や乱れ度のキャリブレーションが自動的に行うため、オートキャリブレーションのプログラムを作成した。血流情報が一度画像処理装置のメモリに記録されれば、その後のデータ処理は多種のプログラムで施行できた。1)心室内血流の流速プロフィールの測定:左室流出路では駆出期中隔側が速い血流プロフィールを示し、僧帽弁流入血流はほぼ台形の流速プロフィールを観測できた。2)乱れ度:左室流入血流や流出血流の乱れ度が計測でも加速、減速にて増加することが観察された。3)逆流シグナルの面積および体積の計測:血流シグナルは欠損情報やノイズが重複している。まず、これらの生画像に加等平均やフィルター処理エッジの平滑化操作を行ない、それに加えて穴うめ操作により画像の欠損を補うとノイズ除去した画像が得られる。この様な画像を用いて、逆流の自動認識を行った。これによって面積が計測可能であり、その長軸を求めることによりシンプソン法による体積の算出も可能である。4)先天性心疾患の短絡血統の分析:心房中隔欠損症例では、右房内で左→右短絡血流が記録され、この短絡血流の流速分布と乱れの分布が二次元的に観察でき、各部位でのデジタル値のよみとりも可能であった。 以上の画像処理は画像情報がメモリに記録されれば自由に行いうる。しかし、現装置では血流映像装置から処理装置のメモリへの転送に時間がかかりリアル・タイムの血流情報の分析は行いえなかった。また、パルス・ドプラ法の限界である高速血流のaliasing現象の処理は現在不可能で、今後の課題と考えられた。
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