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フエニルアラニン分解酵素によるフエニルケトン尿症の新治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 59870035
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東北大学

研究代表者

多田 啓也  東北大, 医学部, 教授 (20046907)

研究分担者 五十嵐 裕  東北大学, 医学部, 講師 (70101144)
外村 幹雄  鐘紡株式会社, 薬品研究所, 室長
高井 克治  東京大学, 医学部, 教授 (10010000)
SOTOMURA Mikio  Kanebo Lt. Co., Research Institute of Medicine
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
25,200千円 (直接経費: 25,200千円)
1986年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1985年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1984年度: 15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
キーワードフェニルケトン尿症 / フェニルアラニン・アンモニア・リアーゼ(PAL)ペプタイド / アミノ酸の腸管吸収 / 腸管灌流モデル / フェニルアラニン・アンモニア・リアーゼ / エンピナーゼ / アラニル・フェニルアラニン / ペプチドの吸収 / 抱括化PAL / ペプタイド / ペプチダーゼ / 連続投与 / PAL
研究概要

フェニルケトン尿症(PKU)の治療法として、フェニルアラニン、アンモニア、リアーゼ(PAL)の経口投与による効果を検討した。
PKU患者に対し、フェニルアラニン(Phe)を50mg/kg投与し、同時にPALを100u、600u及び50u/kg投与し、血中Phe値に及ぼす影響をみた。その結果、PALを50u/kgを投与した場合のみ、Phe単独投与に比し有意に血中Pheの低下を示した。しかし、ホエー蛋白1g/kg(Pheとして50mg/kg)とPAL600u、フィブロイン包括化により、より安定したPAL30T、さらに包括化PALとエンピナーゼ【○!R】3錠を同時投与した場合及び、治療食(Phe24mg/kg/日含有)と一緒に包括化PALを各食事毎に30錠づつ10日間連続投与した結果はいづれも血中Phe値はPAL非投与群に比較して有意な低下は認められなかった。
PALの効果をより詳細に検討する目的で、上大静脈(SVC)及び門脈(PV)にカニーレを挿入し、小腸灌流モデルをモルモットに作成した。Phe(100mg/kg)とPAL3u/1mgPheを灌流した場合にはSVCでもPVでもPhe値は有意に低下を示した。しかし、フェニルアラニル、フェニルアラニン(Pheとして100mg/kg)をPALと投与した場合には、PVでは軽度の低下傾向を示したが、SVCでは不変であった。最近ペプチドの腸管吸収機構が明かになってきており、PALはアミノ酸としてのPheにのみ活性を示すものであることから、腸管腔内で蛋白あるいはペプチドをアミノ酸まで分解する試みを行ない、アラニール、フェニルアラニン(Ara-Phe)が充分に水解される単位のエンピナーゼを一緒に投与し、血中Pheの変動をみたが、減少傾向は示さなかった。
今回の実験から、PALにより蛋白質中のPheを分解し、PKUの治療を行なうことは困難なことと思われる。

報告書

(3件)
  • 1986 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 多田啓也,五十嵐裕,高井克治,外村幹雄: Tohoku J.exp.Med.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keiya Tada, Yutaka Igarashi, Mikio Sotomura & Katsuji Takai: "The effect of oral aclmimistration of phenglalanine ammonia lyase upon phenglketonuria" Tohoku J. exp. Med.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 多田啓也,五十嵐裕,高井克治,外村幹雄: Tohoku J.exp.Med.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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