研究課題/領域番号 |
59870045
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤正 巌 東大, 医学部, 助教授 (30010028)
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研究分担者 |
渥美 和彦 東京大学, 医学部, 教授 (70009877)
中島 正治 東京大学, 医学部, 助手 (90164194)
井街 宏 東京大学, 医学部, 助手 (10010076)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1985年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1984年度: 17,500千円 (直接経費: 17,500千円)
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キーワード | 体内埋込型人工心臓の開発 / 房室隔膜駆動方式血液ポンプ / 電動モータ方式人工心臓 / 自由ダイアフラム型ポンプ / コンプライアンスチャンバ不要の人工心臓 / 液体駆動方式人工心臓 / 人工心臓・DCサーボモータ / 血液ポンプ / 埋込用人工心臓 / in-vitroテスト / 液体駆動ポンプ |
研究概要 |
(1)房室隔膜駆動方式という人工心臓ポンプの設計原理が発明された。 (2)この方式によると、生体内に完全に埋め込まれる方式の人工心臓に必須とされるコンプライアンスチャンバが不要であることが判明した。 (3)プロFタイプとして2方式(ダブル・サック型とダイアフラム型)のポンプが試作され、ピストン方式の駆動装置に取付けられ、性能評価がなされた。 (4)性能評価からは、生体からの血液の吸引と人工仁臓からの血液の駆出が同位相で、ポンプの流入抵抗は著しく低いことが判明した。 (5)動物実験では、生体心房への血液流入が充分であれば、心房に陰圧は発生しないが、心房への流入が少いと、収縮期に陰圧が発生するため拍出量の制御が必要となることが判明した。 (6)この人工心臓方式からの産物として自由ダイアフラム方式の血液ポンプが試作され、性能評価された。 (7)自由ダイアフラム型血液ポンプにリンアアクチュエータを取付けた、完全埋込型人工心臓が試作され、改良実験に入っている。 (8)土台の遠心ポンプを用いた液体駆動方式のダブル・サック型人工心臓が試作され、埋込型人工心臓のトータル評価のためのシステムが開発されつつある。 これらの研究の成果は、体内埋込方式の人工心臓の開発のための基礎技術となるものであり、これからの人工心臓開発の基本形態となるべき基本技術要素であると信じている。
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