研究課題/領域番号 |
59870049
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐々木 鉄人 (1986) 北海道大学, 医学部, 助教授 (70001881)
松野 誠夫 (1984-1985) 北海道大学, 医, 教授 (40000921)
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研究分担者 |
門司 順一 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (80142735)
安田 和則 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (20166507)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
29,700千円 (直接経費: 29,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1985年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1984年度: 25,200千円 (直接経費: 25,200千円)
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キーワード | 足底圧計測 / 動的足底圧計測 / 面圧計測 / 歩行解析 / ゴムセンサー / 足変形評価装置 / 足部変形 / 足圧分布計測装置 |
研究概要 |
静止立位ならびに歩行時の足底圧分布を計測する機器の開発を行った。当初設計した固体素子スイツチマトリツクスによる測定は、技術上の問題が種々生じたため中途で断念し、ゴムセンサーの圧に対する電気容量の変化を用いる方式とした。このセンサーは1平方cm当たり100gから3000gまでの間で加えた圧と出力との間で直線性を有していた。計測器としては、一辺1cmのセンサーを24X40個計960個敷き詰めたものを作成した。隣接するセンサー間の力学的また電気的干渉が存在するため、個々のセンサーについてCalibulationを行い、個々のセンサーの検出精度は450gから2500gの間で20gが保証された。この計測器とアンプ・演算装置(PC9801-VM2)をもってシステムを構成した。検出速度はゴムのヒステレーシスに規定され、現在1秒間に10フレームの検出が可能である。また連続して圧を加えた場合にもゴムセンサーの歪みを生じることから、30秒間が限界となっている。作製した計測システムを用いて以下の臨床的計測及び研究を行った。(1)大型床反力計上に本計測器を設置し両者の同時計測を行ったところ、十分使用に耐えることが証明された。今後床反力計上に本システムを設置し、足圧をはじめとする足の接触状態を検出することが可能と思われる。(2)種々の足変形疾患について動的足圧計測を行い、評価法としての有効性を確認しえた。また簡易型の垂直分力の床反力計測器としても用い得る可能性を得た。(3)面圧計測装置として坐面圧計測に本装置を用いた。連続計測が30秒間しか行えない問題点があるものの、種々のクッション材の評価や坐位障害の有るものの評価に用い得ることが確認された。こんご坐位の重心測定などと組み合わせることにより、リハビリテーシヨン工学上応用範囲が広いと考えられる。センサーおよび演算装置には今後改良すべき点も多々あるものの、十分実用に耐える装置である。
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