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骨基質の病態解析用プロトン核磁気共鳴システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 59870050
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

榊田 喜三郎  京都府立医科大学, 医, 教授 (00079849)

研究期間 (年度) 1984 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
1985年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1984年度: 11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
キーワード【^1H】-NMR / 核磁気緩和時間 / 骨組織
研究概要

骨組織内の水分子の運動性は、水分子とその周囲の高分子化合物との相互作用に規定される。したがって、水分子の運動性の指標となる【^1H】-NMR緩和時間は水分子の存在環境、すなわち、骨組織の微細構造に依存する。また、【^1H】-NMRにより骨組織中の水分子、脂質の量を測定することができる。【^1H】-NMRを用いた骨組織の病態解析を行うことを目的とし、昭和59年度の本研究計画に対する補助金にて開発された【^1H】-NMRシステムを用い、本年度は得られるデータを解析するための基礎実験を行った。
〔方法〕 椎間板の軟骨組織を試料とし、同組織中でコラーゲン,プロテオグリカンなど高分子化合物と相互作用を持つ水分子のNMR緩和時間を決定する要因に検討を加えた。この研究成果をふまえ、種々の週齢の家兎大腿骨より得た皮質骨、海綿骨の【^1H】-NMR測定を行い、その加齢変化に検討を加えた。
〔結果〕 軟骨組織中の水分子の緩和時間は1成分であり、その値は高分子化合物との相互作用をよく反映した。また、【T_1】値はコラーゲン含有量に、【T_2】値はグリコサミノグリカン含有量に大きく依存した。皮質骨の【T_1】値は一成分であり100〜300m sec.に分布した。海綿骨の【T_1】値はlong【T_1】とshort【T_1】の2成分に分けられた。long【T_1】値は400〜1200m sec.に分布したが、short【T_1】値は100〜120m sec.で大きな変化を示さなかった。皮質骨の【T_1】値、海綿骨のlong【T_1】値を与える【^1H】-NMR信号は水分子に由来し、海綿骨のshort【T_1】値を与えるそれは脂質に由来すると考えられた。皮質骨の【T_1】値、海綿骨のlong【T_1】値はそれぞれの組織中の水分含有量によく相関した。しかし、同じ水分含有量では皮質骨の【T_1】値は海綿骨のlong【T_1】値よりも100m sec.程度短い値をとることがわかった。また、骨組織の【T_2】値には一定の傾向は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1985 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 日本生理学雑誌. 47-8,9. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NMR討論会要旨集. 24. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NMR医学. 5-sup.(1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 生物物理学会総会予稿集. 23. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 結合組織. 17-4. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NMR Touronkai. 23. (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NMR Touronkai. 24. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Connective Tissue. 17-4. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Orthopedic Research Science. 13.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Cent. Jpn. J. Orthop. Traumat.29.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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