研究課題/領域番号 |
59870052
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
桑原 正明 東北大学, 医, 助教授 (50006780)
|
研究期間 (年度) |
1984 – 1985
|
研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
|
配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1985年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1984年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
|
キーワード | 水中衝撃波 / 腎結石 / 尿路結石 / 体外からの結石破砕 / 微小爆発 / 臨床応用 |
研究概要 |
微小爆発を水中衝撃波発生エネルギー源とする体外からの尿路結石破砕を目的とし、高電圧スパークによる水中衝撃波のフオーカシングおよび爆薬による水中衝撃波のフオーカシングについて研究し、この研究結果をもとに試作機による臨床応用を行った。 1.爆薬によって発生する水中衝撃波は高電圧スパークによって発生する水中衝撃波と同様に回転だ円体の一部から成る反射壁によってフォーカシングすることができ、ヒト腎結石およびモデル結石を遠隔部より破砕することができた。 2.結石の音響インピーダンス測定を行い、ヒト腎結石はいずれも水に比較して音響インピーダンスが大きく、衝撃波による破砕が可能と思われた。 3.あらかじめヒト腎結石あるいはモデル結石を手術的に腎内に入れた犬をもちいて動物実験を行った。腹部臓器に異常をきたすことなく、結石だけが選択的に破砕された。この結果をもとに爆薬による体外からの腎結石破砕装置を試作した。 4.動物実験で安全性に問題がないことが確認されたので実際の臨床例における結石破砕を試みた。昭和60年4月より昭和61年2月まで治療例は100例を数えた。95%以上の患者に満足できる結石破砕効果が認められ、重大な合併症は経験しなかった。 今後、装置の改良をかさね、研究をさらに進めることによって、より安全性の高い操作のしやすい装置を開発したいと考えている。また水中衝撃波の生体に及ぼす影響についての研究もあわせて今後の課題としたい。
|