研究課題/領域番号 |
59870063
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
関根 弘 東京歯大, 歯学部, 教授 (10085714)
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研究分担者 |
今村 嘉宣 東京歯科大学, 助手 (70168524)
安達 康 東京歯科大学, 助教授 (50085891)
岸 正孝 東京歯科大学, 助教授 (00085804)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1984年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | ジルコニア・セラミックス / 人工歯根 / 組織親和性 / 機械的性質 / 破壊所要力量 / 病理・組織検索 / インプラント / カニクイザル / 病理組織反応 / 機能圧 |
研究概要 |
多結晶ジルコニア・セラミックスが優れた機械的性質と好ましい生物学的性質を示すことに着目し、人工歯根の開発に必要とされる基礎的性質として、ジルコニア・セラミックス・歯科インプラントの病理組織学的検討とジルコニア・セラミックス・ピンの機械的性質の検討とを行なった。 1.ジルコニア・セラミックス・歯科インプラントの病理組織学的検討 ジルコニア・セラミックスによる直径3mm,長さ5mmのピンを製作し、抜歯後2ヵ月の2頭のカニクイザルの下顎臼歯部歯槽堤に植立した。インプラント埋入後2ヵ月の同部の病理組織所見では、1)インプラント周囲組織は、天然歯周組織と比較的類似した組織構造からなり、インプラント・骨界面構造に従来報告されているような厚い線維性組織の介在は無かった。2)インプラント・骨結合部については、新生骨基質とインプラント体が直接接しているが、インプラント体がハーバース管の一部として骨梁を構成しているところも見られた。 2.ジルコニア・セラミックス・ピンの機械的性質の検討 直径4mm,長さ40mmの円柱状のピンに成形加工を施し、このピンに深さ0.5mmの溝を形成したものおよび深さ0.5mmピッチ1.25mmのネジ切りを行なったものを計測試料とし、その破壊所要力量を調査した。加工時の刃部の形態にはV字型,半円型を含む5種類を選択した。また、破壊試験はJISR1601に準じた3点曲げと片持ち曲げとの2種類とした。これらの試験成績では、1)ジルコニア・セラミックスの強度は、直径4mmのピンへの深さ0.5mmのネジ加工により、直径3mmのピンのそれの約50%に低下するが、加工時の刃部の形態の若干の差異に対してはほとんど変化を示さない。2)その強度は、片持ち曲げ荷重に対して約16kgを示し、5kg前後を示す多結晶アルミナ・セラミックスの約3倍の力量に耐えうる
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