研究課題/領域番号 |
59870082
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 憲治 東京大学, 医, 助手 (80010106)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1984年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 認知関連電位 / 行動異常 / 事象関連電位 / 言語認知 / 反応時間 / P300 / シナプス電位 / ニューロン回路 |
研究概要 |
1.前年度において作成した認知関連電位計測・処理システムに、DMAデータ収集モジュールを付加して言語課題負荷に対する反応成績逐一検査のための反応時間(RT)計測を実行可能とし、言語課題負荷制御と認知関連電位(ERP)・反応時間同時自動計測・処理を並列して行うオンライン検査システムを構成した。 2.上記システムを用いて正常者および言語認知・理解に異常を示す精神疾患者、特に分裂病者を対象に臨床実験を行い、システムの臨床応用上の問題点をランダム系列発生、言語・非言語刺激データ編集ファイル化、言語課題両耳呈示負荷、認知関連電位処理、RT計数、加算誘発反応グラフィック呈示・ファイル化、ERPプロットと特徴パラメタ抽出・ファイル化、RT統計計算、ERP・RTパラメタプリントおよびバックアップ用のオフラインERP・RTファイル生成に関する個々のプログラム・アルゴリズムのソフトウェアに着目して検討し、所期の目的を果すことを確認した。 3.さらに、本システムの結果ファイルを中央コンピュータに転送し、特に正常者と服薬・未服薬患者間の判別を既設の統計計算パッケージを用いて行い、本システムによって得られるデータを集積することにより、本研究のシステムを言語行動異常検査用ステーションとして利用し得ることを示した。 4.本ステーションより得られたERPと言語行動およびその異常との関連を調べるために、聴覚系における両耳性情報処理の機構をニューロン-シナプス回路モデルにより記述し、さらに脳・神経系における脳内ニューロン-シナプス回路の活動と頭皮上電位との相関性をモデル化・シミュレーションすることにより脳内時系列情報処理とERPや脳波などの脳活動情報との意味的対応をとり得ることを示した。
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