研究課題/領域番号 |
59870087
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
鹿取 信 北里大, 医学部, 教授 (50050365)
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研究分担者 |
山本 尚三 徳島大学, 医学部, 教授 (50025607)
室田 誠逸 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50072989)
鶴藤 丞 東北大学, 薬学部, 教授 (40012596)
多田 道彦 大阪大学, 医学部, 教授 (90093434)
佐藤 和雄 埼玉医科大学, 教授 (80010180)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1984年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 11-dehydro-TX【B_2】 / 酵素免疫測定法 / 単クローン抗体 / leukotriene / 12-HETE / 6-keto-PG【F_(1α)】 / 11-dehydro-thromboxane【B_2】 / leukotriene【B_4】 / leukotriene【C_4】 / leukotriene【D_4】 / 前処理法 / 放射免疫測定法 / ガスクロマトグラフィ質量分析法 |
研究概要 |
11-dehydro-TX【B_2】(DH-TX【B_2】)の測定法開発及び、LT測定法の検討を行った。1.DH-TX【β_2】酵素免疫測定法の開発・B-galactosidaseを用いた酵素免疫測定法が一応確立された。酵素の不安定性もあり完成が遅れ、12月に班員に配布されたため測定法の検討を充分行う時間がなかったが、次に述べる点が確認された。(1)ウサギにTX【B_2】を静注後のDH-TX【B_2】の血中濃度はTX【B_2】に比しやや長く、採血時に血清をとってもDH-TX【B_2】値の増大はない(鹿取)。(2)血中DH-TX【B_2】の測定にはclean-upが必要であり、動脈硬化症患者でも高くなかった(室田)。(3)本態性高血圧患者24時間尿中DH-TX【B_2】は270pg/mlでTX【B_2】と極めてよい相関を示し、creatimineで補正すると値に男女差はなく、年令による差もない。しかし、TXA合成酵素阻害薬投与後でもラット尿中DH-TX【B_2】量の減少は少なかった(阿部)。(4)妊 尿中DH-TX【B_2】をdirct asoayすると非妊婦に比し、妊娠中期で最高の値を示した(佐藤)。(5)DH-TX【B_2】の現在の抗体はTX【B_2】に10%の交叉反応性がある(宮本)。(6)一方マウスよりの単クローン抗体作成では感度よい抗体が得られTX【B_2】には交叉反応性がないこと、3H-I-methyl化するとDH-TX【B_2】も放射免疫測定法が作成可能であること、しかし血清の存在は抗原抗体結合を妨害することが報告された(山本)。(7)DH-TX【B_2】の実験ではないが、固定化抗体を用いたaffinity minicolumnを用いると、少量の検体で効率のよい純化が可能であるとの報告がなされた(招待,中川)。以上のことから今後単クローン抗体を用いて感度及び特異性を増大させると共に、固定化抗体を用いたプレカラムをつけキットを改良することとした。この他DH-TX【B_2】のGC-MS測定(山下),Adom試薬を用いる方法(大石)も報告された。2.LT測定法:(1)マイクロシリンンジにLTが吸着すること(鶴藤)。(2)HPLCで11-,12-HETEのピークに一致して來雑物が混在すること(寺尾)。(3)心筋梗塞巣をインキュベートすると12-HETEが検出される(多田)との報告があった。
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