研究課題/領域番号 |
59880003
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木村 正行 東北大学, 工, 教授 (50006219)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1985年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1984年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | 文字認識 / 手書き漢字 / 分類アルゴリズム / パターンマッチング / セル構造回路網 |
研究概要 |
本研究は、文字認識システムの実用化を目指して、手書文字(漢字、ひらがな、カタカナ、英数字など)の認識システムを開発・試作することにより、一般的でかつ実用的な文字認識システムの技術的基礎を確立することを目的としている。 本研究の特色・独創的な点は次の通りである。 (1)文字の方向成分の抽出回路網、細線化回路網、方向密度ベクトル抽出回路網を、それぞれ、簡単で一様なセル構造回路網を用いて構成し、それらを縦属接続することにより、標準パターンとのマッチングに必要なデータが高速に得られる。この回路網は文字の大局的特徴(概形)を抽出しており、文字の大分類に適している。なお、正規化には非線形変換が用いられている。 (2)標準パターン(文字)の構造情報を用いて、未知パターン(文字)の構造を評価し、その評価値から標準パターンとの類似度を計算する。ここで用いられる構造の評価の仕方は人が文字認識を行う時の評価の仕方に類似しており、知能的処理としての特徴を備えている。 本研究では、上述した特色を持つ手書文字認識システムを試作した。入力装置は市販のイメージスキャナ(8ドット/mm)を改造し、マイコン(CEC530)に接続したものである。また、正規化、方向成分抽出、細線化及び方向密度ベクトル(特徴量)を抽出する各回路網を新たに開発試作した。これらの回路網はマイコン(CEC5050)によって制御され、大分類及び個別認識を行うマイコン(CEC8000S)に接続される。回路網では約400字/秒の早さで処理されるが、入力装置及び大分類・個別認識で時間がかかるので、システム全体としては数文字1秒程度の速さで認識が行われる。
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