研究課題/領域番号 |
59880021
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉沢 透 京都大学, 理, 教授 (10028128)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1985年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1984年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | ピコ秒レーザー閃光分解 / 単一パルスセレクター / ロドプシン |
研究概要 |
我々はピコ秒レーザー閃光分解装置を駆使して、網膜の光受容物質(ロドプシンなど)の光吸収直後に起こる光化学反応を研究している。単一パルスセレクターは、そのピコ秒レーザー閃光分解装置のうち、レーザー発振器で発生するピコ秒パルス列(ピコ秒パルスが10ns置きに十数本連なったもの)から、単一のピコ秒パルスを選択する装置である。 従来の単一パルスセレクターは、高電圧トリガーを発生させる部分にクライトロンを使用していたが、この部品は、長時間使用時や、湿度の高い時に動作が不安定であった。そこで我々は、松井製作所と共同で、クライトロンを使わない安定度の高い単一パルスセレクターを開発した。 まず、高電圧パルス発生部は、従来の主要部品であったクライトロンに代わり、継時的変化が少なく、ジッターの少ない高電圧矩形波の得られるアバランシェトランジスターを60個接続した回路を用いた。また、高電圧パルストリガー部分については、高電圧パルス発生部を駆動する高電圧電源と、トリガー部分を駆動する電源を独立させた(2電源方式)。これらの改良によって、切出しタイミングの安定性が向上し、十分な切出し効率が得られるようになった。また、長時間使用に対する耐久性がよくなった。 このように改良された単一パルスセレクターを用いて、ウシロドプシンの光化学初期過程の分子機構の研究を行った。発色団を11シスレチナールに固定した七員環ロドプシンを用いた結果から、フォトロドプシンの生成段階で、異性化が完了していることがわかった。また、ロドプシンを重水中に懸濁した試料を用いた。その結果、フォトロドプシンの生成、崩壊過程に重水素効果がみられなかった。従って、この段階では、プロトン移動が関与していないことが示唆された。
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