研究課題/領域番号 |
59880022
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
松村 多美恵 (1985-1986) 茨城大, 教育学部, 助教授 (70091866)
菅井 勝雄 (1984) 茨城大学, 教育学部, 助教授
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研究分担者 |
本田 敏明 茨城大学, 教育学部, 講師 (00127705)
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (40000294)
新妻 陸利 茨城大学, 教育学部, 教授 (40007513)
馬場 道夫 茨城大学, 教育学部, 教授 (00007501)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1984年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | CAI / コンピュータの教育利用 / ビデオディスク / 幼児教育 / 障害児教育 / 応答する環境 / 教育工学 |
研究概要 |
今回の研究は、IRE-【I】(Ibaraki Daigaku Response Environment-【I】)、IRE-【II】に続くIRE-【III】の開発に関するものである。最終年度である昭和61年度は、昭和59年度および昭和60年度に開発されたタッチスクリーン式コンピュータディスプレイ装置を用いて、実用化に向け、本格的な実験を行うとともに、本システムによる学習効果を実証するため、教材とされた生活単元学習としての「宿泊学習」での実際の宿泊場面や授業場面における児童の行動をビデオに記録し、分析した。 具体的には、(1)F養護学校小学部における「宿泊学習」の事前と事後にプログラム学習(ことばと動画の対応、および次の行動の予測の動画選択)を実施した結果、学習成積の改善が見られるとともに、反応時間に関しても、反応時間が短かくなり、標準偏差も小さくなった。(2)児童の宿泊場面における行動を17項目の児童に対する質問調査、25項目のVTR反復視聴分析、および担任教師による21項目の行動評価によって検討した結果、多くの場面で自律性の向上が見られた。(3)実験群と統制群を設定し、実験群にみるプログラム学習を実施したところ、実験群において、生活単元学習としての「宿泊学習」の第1回の授業場面の行動がすぐれていた。すなわち、発語や指さしをしながら積極的に授業に参加している行動が、統制群より統計的に有意に多かった。 以上の結果により、本システムの有効性が認められた。従来の視聴覚的方法であれば、宿泊学習のビデオを事前に視聴して、その効果を調査するという方法をとったであろうが、本システムは、場面を分解整理した上、児童自らが、タッチスクリーンに反応し、選択視聴するという方法をとり、児童の大きな興味を引いたように思われる。本結果の一部は、日本教育工学会(1986)において発表された。
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