研究課題/領域番号 |
59890008
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 康之 京都大学, 農, 教授 (50026415)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
1985年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1984年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | 細胞融合 / 電気融合 / ハイブリドーマ / プロトプラスト / ベルベリン / アントシアニン / タバコ / ヒトT細胞 |
研究概要 |
本研究の成果の概要は次の3点にまとめられる。 (1).まず、タバコ植物,Niotiana glaucaとN.langsdorfficの葉肉プロトプラストを用い、電気融合による雑種育成の基礎条件確立と、雑種細胞の培養について研究した。その結果、多数の雑種コロニー(4.5×【10^4】個ずつの両プロトプラストから96個=0.2%のコロニー)を得た。フラクション【I】タンパクのサブユニットの電気泳動分析からこれらコロニーは雑種であることが確かめられた。融合処理後 培養4ヶ月でこれらコロニーの全ては茎葉を分化し、内には根を再分化するものもあった。さらに培養8ヶ月に 2つのコロニーが、完全な植物体を再分化した。この植物体は現在温室で栽培中であり、葉の形状等は交配法でえられた。雑種と酷似している。 (2).ベルベリン(抗菌性医薬化合物)高産生オウレン(Coptis japonica)培養細胞とアントシアニン高産生ハナキリン(Euphorbia millii)培養細胞との間の雑種育成を目ざした。そのために、平行電極一重層法による電気融合(1日に約4000個のヘテロカリオンを作成できる)→ピックアップ→マイクロカルチャーシステムを開発した。その結果、ピックアップ、培養した2830個のヘテロカリオンのうち3個が分裂し、うち1個は10〜20細胞の小コロニーにまで増殖させることに成功した。 (3).ヒトT細胞ハイブリドーマ作成のための電気融合の基礎条件について研究した。その結果、培養細胞を0.1〜1.0%プロナーゼで30分以上処理し、1.25〜2.5mM Mg【Cl_2】及び0.3Mソルビトール存在下で電気パルスを印加すると融合することが明らかとなった。本条件を用い、ヒトTリンパ球とCCRF-CEMR培養細胞との融合を平行電極一重層法で行い、培養したが、現在までのところ融合雑種の育成には成功していない。
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