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癌細胞の生物学的修飾に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60010002
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

小林 博  北海道大学, 医, 教授 (20000911)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
1985年度: 23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
キーワード生物学的修飾 / 異物化 / 腫瘍原性 / 腫瘍関連抗原 / 抗原化 / 補助抗原 / サイトカイン / 癌遺伝子
研究概要

(研究目的)癌細胞に何らかの生物学的修飾を加えることによって腫瘍原性を低下ないし消失させることが可能と思われる。かかる意図で1)異物抗原の賦与、その他生物学的修飾による腫瘍原性の低下、消失の試みを行なう。また2)既在の腫瘍関連抗原TAAの抗原化をはかり、これを用いての特異的免疫療法を試みる。
(研究計画・方法)1)腫瘍原性の低下・消失のために、【◯!1】異種性のウイルス感染、細菌DNA挿入による異物抗原の人工的賦与、【◯!2】突然変異原物質ないしDNAメチル化阻害剤、【◯!3】培養条件など増殖環境への適応と選択、【◯!4】細胞遺伝学的修飾などの試みを行う。2)TAAの抗原化のために、ウイルス、細胞融合、化学物質、酵素、レクチン、補体などによる修飾を試みる。
(研究成績)1)腫瘍原性の低下・消失:マウス白血病ウイルスの持続感染したラット癌細胞が腫瘍原性を失うことに端を発したT癌細胞の異物化崗は、その後、マウスの癌細胞、ヌードマウスに増殖するヒト癌細胞に非腫瘍原性ウイルスを持続感染させることによっても観察された。これらは感染ウイルスの抗原に対する強い宿主反応による免疫学的現象であることが明らかにされた。また、腫瘍原性を失わせるような強い異物抗原の出現はDNAメチル化阻害による上遺伝的変化、培養環境への適応と選択によっても観察された。細胞融合による腫瘍原性の低下は融合するパートナー細胞の組織適合抗原が表現されることを介した免疫学的拒絶による場合と癌遺伝子の発現の抑制による細胞遺伝学的機序による場合とが明らかになった。2)TAAの抗原化:腫瘍原性を失った癌細胞では獲得した異物抗原が、化学物質、レクチン、補体による修飾ではそれらが補助抗原になって、TAAの抗原化がおこること、また、融合細胞ではパートナー細胞が産生させるサイトカインがTAAに対する反応性を高めることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.77-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Neoplasma. 31-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Res.45-4. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Res.43-5. (1983)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Immunol.Immunother.12-2. (1982)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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