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腫瘍に対する放射線効果を修飾する未知因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 60010006
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

坂本 澄彦  東北大学, 医, 教授 (20014029)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
22,400千円 (直接経費: 22,400千円)
1985年度: 22,400千円 (直接経費: 22,400千円)
キーワード低線量全身照射 / 腫瘍局所制御 / 微小遠隔転移 / 超致死線量現象 / ホルモン依存性腫瘍 / MM抗原
研究概要

本研究は大きく分けて3つの研究から成立っている。先ず低線量全身照射による制癌効果の研究がある。従来は全身照射をすると宿主側の免疫機能が低下する事が認められていたが、これらの研究はいずれも亜致死線量の照射によって得られた結果であった。しかし臨床的には低線量の全身照射がしばしば腫瘍抑制的に働くような結果を示唆するものが見られるが、本研究では担癌マウスに10ラドの全身照射を行うと担癌マウスが免疫賦活的な作用がある事を確めた。この効果は非担癌正常マウスでも証明された。そして10ラドの全身照射の後、癌に局所照射を行うと腫瘍の局所制御率が上昇すること、生存曲線上も明らかな腫瘍細胞致死効果を示した。而も生存曲線の解析は、腫瘍の放射線治療上の大きな問題の一つである放射線に低抗性の低酸素腫瘍細胞が、10ラドの全身照射によってより大きな損傷を示唆するものであった。免疫賦活的効果は種々の免疫能をチェックする種々の方法によって証明されているが、更に免疫以外の因子の存在も検討である。
次に照射後に起こる微小転移が照射線量によって、その起こる率に差がどうして起こるかが検討され、線量が45Gy〜40Gyの間に微小遠隔転移の増減の閾線量である事が確かめられたが、この現象に何らかの転移抑制細胞の関与があるかどうかを検討中である。又臨床データの解析から、腫瘍の治癒には至適線量があり、その線量を越えても又その線量より少なくとも治癒率が悪くなる事が上顎癌及び子宮頸癌について確められ、その背景となる生物学的因子の検討が行なわれている。
次に今年度の研究で同じ組織をもつ癌で、ホルモン依存性のものと非依存性のものを造ることに成功し、現在この両者の放射線感受性の差異を検討している。又、マウスの自然発生癌でMM抗原をもつMM46腫瘍ともたないMM48腫瘍について放射線感受性の差を調、感受性はMM抗原をもつ腫瘍の方が大きく、その理由を検討している。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Radiation Research. 102-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Natl.Cancer Inst.74. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 日本癌治療学会誌. 20. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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