研究課題/領域番号 |
60010020
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大沢 利昭 東京大学, 薬, 教授 (40012603)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1985年度: 12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
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キーワード | T細胞ハイブリドーマ / マクロファージ活性化因子 / ガンマインターフェロン / 癌細胞障害性 / マクロファージ / ムラミルジペプチド / リポゾーム |
研究概要 |
レクチンで活性化したヒト末梢血T細胞とT細胞由来急性白血病細胞との細胞融合によりヒトT細胞ハイブリドーマを樹立し、多数のハイブリドーマ培養上清中のマクロファージ活性化因子をマクロファージのグルコース消費能昂進、スーパーオキサイドアニオンの産生増強、ヒト単球および単球由来マクロファージの癌細胞障害活性の誘導、マウスマクロファージの癌細胞障害活性の誘導などを指標にして検索したところ、マクロファージの以上の多彩な機能に対応してマクロファージ活性化因子も複数の分子種から成ることが明らかとなった。またヒト単球の活性化にもプライミングシグナルとトリガリングングナルの2つの因子が必要で、2段階で進むが、ガンマインタフェロンはプライミングシグナルであつ、またガンマインタフェロンと異なるプライミングシグナルとしてのマクロファージ活性化因子、トリガリングシグナルとしてのマクロファージ活性化因子が存在することが明らかとなった。まだヒト単球、マウスマクロファージを活性化する因子のmRNAを抽出し、逆転写酵素によりcDNAを作製し、さらにDNAポリメラーゼIにより2重鎖cDNAを作り、大腸菌の形質転換を行ない、大量培養後Pst1でインサートを切り出し、発現ベクターに結なぎ再び大腸菌形質転換を行ない、グループ別け後プラスミッドを抽出しCos7細胞にトランスフェクションを行ない、マクロファージ活性化因子遺伝子のクローニングを行っている。さらにマクロファージ活性化因子の一種としてのガンマインタフェロンに対するモノクローナル抗体をつくり、これを用いてガンマインターフェロンの簡便な精製法を確立した。以上のマクロファージ活性化因子あるいはガンマインターフェロンをリポゾームに封入してin vivoに投与し、マクロファージを効果的に活性化し得ることを見出した。またムラミルジペプチド含有リポゾームとガンマインターフェロンの併用は有効であった。
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