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癌性悪液質成立の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 60010045
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 武彦  大阪大学, 医, 教授 (60028272)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
1985年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
キーワード癌性悪液質 / 担癌反応 / 肝臓の代謝偏倚 / 癌・宿主相関反応 / Autocrine Factor
研究概要

本研究は未だ充分に明らかになっていない癌性悪液質の代謝偏倚を低栄養反応とは注意深く区別し乍ら、その成立機構を分子レベルで解明して行くことを目的としている。研究を【I】.生体レベルの担癌反応、【II】.肝臓における代謝偏倚、【III】.癌細胞と宿主との相関反応の3つの方向から進めた。
【I】.では【◯!1】担癌宿主へのnucleoside投与が蛋白代謝を改悪し、肝障害をももたらす事から宿主肝での核酸代謝異常および腫瘍での癌性因子産生の亢進を示唆(小川)【◯!2】進行癌での脂質代謝異常は生体膜構成脂質異常をもたらし悪液質成立の一因となる可能性示唆(荒木)【◯!3】担癌での鉄代謝異常を網内系細胞での鉄遊出障害と腫瘍細胞のtrans ferrin receptorを介したiron trapとして捉えその分子機構を明らかにした(漆崎)【◯!4】担癌体では癌組織のみならず一般組織への鉄の沈着の増加とその保留が起り機能変化をもたらしている可能性示唆(山田)
【II】.では【◯!1】担癌マウス肝のOTC活性低下の原因としてDNA methylationの亢進によるOTC遺伝子の情報発現の抑制及びOTC mRNAの低下を示唆(橘)【◯!2】肝の癌化によりAde-Met合成酵素のα,β型が消失し、γ型が出現し、Ade-Metの濃度が著減。これは小分子にメチル基を供給している"Stable"なAde-Metプールの減少を示唆(塚田)【◯!3】担癌宿主肝でのシアリルトランスフェラーゼとシアリダーゼの多様性は肝癌と全く同質、同程度の変化を示した。また前者のI型のみ担癌血清で上昇した(立木)
【III】.ではODC-factorはほぼ純化され、抗体作製中(田中)【◯!2】生体での増殖阻害因子に対する低抗性獲得が癌化に於ける重要なステップである事示唆(堀尾)【◯!3】マウス乳癌由来の腫瘍細胞FM3Aの産生するAutocrine Factorは分子量20万以上で、既知のTGF、細胞増殖因子と異る事示す(小野)【◯!4】神経芽細胞腫の症例について、同じ程度の悪性像を示す場合N-mic遺伝子の増幅度の見られないグループが緩解につながる可能性を推定(東)【◯!5】従来のラジオイムノアッセイ法を越える高感度酵素免疫測定法を開発(石川)

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Life Science. 37. (1985)

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      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cell.Develop.Biol.21. (1985)

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      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Biochem.Biophys.Res.Commun.132. (1985)

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      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Clin.Chim.Acta. 147. (1985)

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      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Clin.Chim.Acta. 151. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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