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リンフォカインとそのアクセプターに関する免疫学的及び分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60010050
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

岸本 忠三  大阪大学, 国立大(その他), 教授 (10093402)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
1985年度: 15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
キーワード腫瘍免疫 / リンフォカイン / Bリンパ球分化因子(BCDF)抗体遺伝子 / IL-2エンハンサー / IL-2レセプター / NK細胞クローン
研究概要

腫瘍免疫には種々の細胞(T.B.マクロファージNK等)が関与しており、これらの細胞の増殖と分化は、これらの細胞より産生される 液性因子(リンフォカイン)によって調節されている。この研究の目的はこれらのリンフォカインとそのレセプターを単離し、その構造の基盤の上に立って、リンパ球の増殖と分化、腫瘍免疫におけるエフェクター機能発現の機構を明らかにしようとするものである。
本年度この研究班において明らかにされたことは、抗体産生に関しては【i】)ヒトのBリンパ球分化因子(BCDF)が単離精製され、N端から 16番目迄の部分アミノ酸配列が決定された。【ii】)このアミノ酸配列にもとずいて、合成ペプチドを作製し、抗ペプチド抗体を作製すると、この抗体はマイトーゲン刺激Tリンパ球培養上清中のBCDF活性を吸収した。【iii】)心房粘液腫(myxoma)患者は自己抗体を産生し、自己免疫様症状を呈すが、myxoma細胞がBCDF活性をもつ分子を産生し、この活性が抗ペプチド抗体に吸収されることが証明された。【iv】)抗体遺伝子のエンハンサー、プロモーターに結合して抗体遺伝子の発現を正負の方向に調節する分子の存在が証明された。
Tリンパ球及びNK細胞に関しては【i】)IL-2遺伝子の5′上流に存在するTリンパ球特異的なエンハンサーの存在が証明された。【ii】)IL-2遺伝子をTリンパ球に移入し、機能するIL-2レセプターの発現に成功した。【iii】)IL-2依存性に増殖するNK細胞クローンの確立に成功し、この増殖にIL-2は必須だが、それだけでは充分でなく、IL-1が必要なこと、このIL-1は高アフィニティー、IL-2レセプターの出現に関与することが証明された。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nature. 316-67. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 82-5490. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cell. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Exp.Med.162-1161. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nature. 318-467. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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